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しゅがー
手術室看護師
元手術室看護師のしゅがーです。
看護師歴9年、そのうち6年を手術室で過ごしました。
現在は「オペ看ノート」を運営しながら、手術看護を学ぶ方に向けて、わかりやすい情報を発信しています。

▼資格
・正看護師
・YMAA認証マーク取得
・KTAA認証マーク取得

▼著書
・『オペ看ノート』(総合医学社)重版

▼執筆
・『外科研修おたすけBOOK Ⅲ 器具の知識』(メジカルビュー社)分担執筆

▼連載実績
・月刊誌「オペナーシング」エッセイ(メディカ出版/2022.09〜2023.08)
・「メディカLIBRARY」エッセイ(メディカ出版/2022.12〜2023.08)
・「NURSE LIFE MIX」NLMメイト記事連載(クラシコ株式会社/2023.04〜2026.03)

【現場で活かせる!】手術室看護師におすすめの資格10選【取得方法・費用を紹介】

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手術室が好き!
だから、もっと学びたい!!

そんな想いを抱いている手術室看護師の皆さんに朗報です。
手術室での経験を活かしながら、さらなるスキルアップを目指せる資格がたくさんあります!

今回は、手術室で働く看護師が取得できるステップアップ資格について、詳しくご紹介していきます。

「もっと専門性を高めたい」
「キャリアの幅を広げたい」
という方は、ぜひ参考にしてみてください。

著者プロフィール
しゅがー

しゅがー

元手術室看護師

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もくじ

心電図検定

手術室で働いていると、患者さんの状態変化をいち早く察知するために「心電図モニターを読む力」が求められる場面が多くあります。
特に局所麻酔の手術では麻酔科医が不在のケースもあり、外回り看護師が中心となってモニタリングを行うことも。
そのため、心電図の基礎知識があるだけでも、判断力や対応力がぐっと上がります。

心電図検定とは

日本不整脈心電学会が主催する検定試験
心電図に関する知識と判読能力を評価する資格。

心電図検定は、日本不整脈心電学会が主催する、心電図に関する知識や判読力を評価する検定試験です。
医師だけでなく、看護師や臨床検査技師など、幅広い医療従事者が受験しています。
心電図の基礎から、不整脈や虚血性変化の判読、疾患に応じた波形の理解など、レベルに応じて段階的に学べるのが特徴!

手術中にモニターを見ることも多いし、外回りがメインで管理する場面もあるよね。
だからこそ、心電図の知識があるとすごく安心!
この検定は、実際の現場でもすぐに役立つスキルが身につく資格だと思います◎

検定レベル

4級 心電図の基礎的な判読力を評価
マークシート方式70分程度50問

問題の目安

  • モニター心電図(他級より多く含む)
  • ホルター心電図の基本的所見
  • 12誘導心電図の基本的所見
3級 基礎〜中等度の判読力を評価
マークシート方式90分程度50問

問題の目安

  • 基本的な心電図所見
  • 危険な不整脈
  • 臨床現場でよく出会う不整脈の判読
2級 中等度〜高度な判読力を評価
マークシート方式90分程度50問

問題の目安

  • 基本的所見、不整脈、虚血性変化
  • 疾患による心電図所見の判読
  • ペースメーカの心電図判読
1級 高度な判読力を評価
マークシート方式90分程度50問

問題の目安

  • 12誘導心電図のエキスパートレベル
  • 患者状態・疾患・病態からの変化例)心電図所見から冠動脈狭窄部位推定など
  • 疾患に関する知識も必要

勉強方法

心電図検定の勉強を始めるときは、まず「自分が受ける級のレベル」を知ることが大切です。
4級や3級はモニター心電図や基本的な波形の理解が中心なので、基礎をしっかり学べる市販のテキストや問題集が役立ちます。
日本不整脈心電学会の公式サイトでは「心電図クイズ」も公開されていて、実践的な力を試すのにぴったり。
YouTubeには看護師向けのわかりやすい解説動画も豊富なので、スキマ時間に活用するのもおすすめです。
「なぜこの波形になるのか?」を臨床と結びつけて考えることで、より深く理解できますよ。

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滅菌技士/滅菌管理士

手術室で働いていると、器械の洗浄や滅菌の大切さを実感することって多いですよね。
最近では、手術室と中材を兼務する施設も増えていて、「滅菌って意外と奥が深い…」と感じる場面も。
そんな中、「もっと知識を深めたい」「将来、中央材料室の委託会社で働いてみたい」という方にもおすすめなのが、滅菌に関する民間資格です。

滅菌技士・滅菌管理士とは

日本医療機器学会・日本滅菌業協会が認定する資格
医療施設における滅菌供給の知識と実践に優れた技士を養成することを目的とした資格。

滅菌技士・滅菌管理士は、医療現場での器材の洗浄・滅菌・供給に関する知識と実践力を証明する民間資格。
滅菌技士は日本医療機器学会、滅菌管理士は日本滅菌業協会が認定しており、それぞれ現場での実務経験や講習の受講を経て、資格を取得するしくみになっています。
中材業務に関わる方や、より専門性を高めたい方におすすめの資格です。

手術室と中央材料室を兼務する病院もあるよね!
中材の委託会社に勤めたい!
なんて考えている方もいいかも。

資格の種類

滅菌技士と滅菌管理士、それぞれ名称や団体は違いますが、どちらも「滅菌のプロ」を目指すための資格です。

受験には実務経験が必要なため、現場での経験を積んだあとにチャレンジする人が多い印象!

滅菌業務に関する知識があると、手術室でも中材でも「なぜその作業が必要なのか」が理解しやすくなり、根拠をもった行動につながりそうですね!

滅菌技士(滅菌技師)

滅菌管理士

※どちらも民間資格です

基本情報

資格認定団体

一般社団法人 日本医療機器学会
一般社団法人 日本滅菌業協会

資格の種類

第1種滅菌技師/第2種滅菌技士
滅菌管理士

認定制度開始年

第2種:2000年
第1種:2003年
記載なし(近年需要増加)

取得するには

受験資格

第2種

  • 日本医療機器学会正会員
  • 滅菌業務3年以上
  • 講習修了など

第1種

  • 第2種資格保有
  • 学科・実技講習修了
  • 医療現場での滅菌業務実務経験3年以上
  • 講習会受講

試験内容

第2種

  • 講習+筆記試験

第1種

  • 学科講習+筆記試験
  • 実技講習
  • 講習+筆記試験

資格取得費用

第2種

  • 講習料:11,500円
  • 認定料:21,000円

第1種

  • 学科講習:30,000円
  • 実技講習:30,000円
  • 認定料:20,000円
  • 日本滅菌業協会 会員:30,000円(税込)
  • 一般(会員外):40,000円(税込)

取得したあと

資格の有効期間・更新

第2種

4年ごとに更新(業務経歴・研修単位等の提出、更新料21,000円)

第1種

第2種滅菌技士を更新すると、自動的に更新

有効期限は3年間。期限内に「統一継続研修」を受講して更新

更新料

  • 日本滅菌業協会 会員:12,100円(税込)
  • 一般(会員外):22,000円(税込)

主な業務内容

  • 医療器材の洗浄、組立、包装、滅菌処理
  • 滅菌保証、記録管理
  • 医療現場への供給
  • 第1種は指導・管理に関与することもある
  • 滅菌業務全般
  • 管理業務(書類作成、機器点検、在庫管理)
  • 教育業務(スタッフ指導)

活躍の場

病院、クリニック、歯科医院、滅菌受託業者、関連メーカーなど
病院、クリニックなどの医療現場

資格取得のメリット

  • 滅菌業務の知識・技術の証明
  • 就職・転職で有利
  • 院内感染対策のPR
  • 専門知識・技術の証明
  • 安全な医療提供に貢献
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3学会合同呼吸療法認定士

手術室やICUなど、呼吸管理が必要な現場で働いていると「もっと深く学びたい」と感じること、ありませんか?
そんな方におすすめなのが「3学会合同呼吸療法認定士」。
人工呼吸器や酸素療法など、呼吸療法に関する専門知識を身につけることができます。
准看護師でも条件を満たせば受験できるのも魅力のひとつです!

3学会合同呼吸療法認定士

日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が合同で創設
呼吸器疾患を持つ患者に対して専門的な呼吸管理を行うための認定資格。

3学会合同呼吸療法認定士は、日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会の3つの学会が共同で設けた認定資格。
人工呼吸器の管理や酸素療法など、呼吸療法に関する専門的な知識と技術を身につけた医療従事者を対象に認定が行われます。
手術室や集中治療室など、呼吸管理が重要となる現場で活かせますね!

手術室やICUなどに勤務する看護師が多く取得しているそうです!

受験内容

受講できる人

看護師・臨床工学技士・
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士

実務経験2年以上

准看護師

実務経験3年以上

※言語聴覚士は2027年度から対象

その他の受講要件

受講申込時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会・講習会などに出席して12.5点以上の単位を取得していること

試験の概要

試験時間

2時間
50分

問題数

100問

形式

マーク
シート

※東京都内の会場で実施

かかる費用

会場+e-ラーニング

認定講習会受講料
30,000円
認定試験受験料
10,000円
認定登録料
3,000円
合計 43,000円

e-ラーニングのみ

認定講習会受講料
20,000円
認定試験受験料
10,000円
認定登録料
3,000円
合計 33,000円

※金額はすべて税込です

准看護師でも受験できます!

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周術期管理チーム認定制度

注目されている「周術期管理チーム認定」。
手術を安全に行うためのチーム医療に必要な視点や知識を深められる資格で、看護師だけでなく、薬剤師や臨床工学技士も対象となっています。

私も挑戦したことがありますが、実践に活かせる学びがたくさんありました!

周術期管理チーム認定とは

患者の手術前から手術後までの周術期医療に携わる医療専門職のための認定制度
看護師だけでなく、薬剤師、臨床工学技士も受験できる多職種向けの資格。

周術期管理チーム認定は、術前・術中・術後の周術期について、基礎的な教育を受けたことを証明する認定資格です。 
日本麻酔科学会が運営しており、看護師だけでなく、薬剤師や臨床工学技士も対象となる多職種向けの制度。
周術期のチーム医療に必要な視点や連携力を深めることができ、実際の現場でもすぐに活かせる内容が学べます。

受験条件

看護師の受験条件

実務経験

勤務満2年以上

麻酔科標榜医が年間200症例以上の麻酔科管理を提供している施設での手術室、または周術期管理センター等での勤務

申し込み条件(両方が必要)

  • 日本麻酔科学会主催・共催の周術期管理チームセミナーを2回受講
  • 日本手術看護学会主催の年次大会(地区学会含む)または麻酔看護研修に2回以上参加

※申請する年の3年前の4月1日から、申請する年の3月31日までに受講・参加したものが対象

薬剤師・臨床工学技士の条件を見る

薬剤師

実務経験

病院・診療所の勤務歴が3年以上あり、そのうち2年以上が周術期関連の実務経験であること

申し込み条件

  • 日本麻酔科学会主催・共催の周術期管理チームセミナーを2回受講

臨床工学技士

実務経験

手術室、周術期管理センターまたは集中治療部(救急部門含む)での臨床経験が3年以上あること

申し込み条件

  • 日本麻酔科学会主催・共催の周術期管理チームセミナーを2回受講
  • 日本臨床工学会または日本臨床工学技士会主催・共催のセミナーを1回受講

かかる費用

周術期管理チームセミナー麻酔科学会主催・共催
11,000円/回
e-learning5講座(16,500円)でセミナー1回分
3,300円/講座(税込)
日本手術看護学会 年次大会第40回の参加費
会員 8,000円
非会員 15,000円
認定試験受験料(審査料)
11,000円(税込)
登録料合格後に支払い
22,000円(税込)

総費用の目安 約8〜9万円

セミナーの受講方法や回数によって変わります

計算例

  • セミナー受講 2回22,000円
  • 年次大会参加 2回(非会員)30,000円
  • 審査料11,000円
  • 登録料22,000円
  • 合計85,000円

取得後のステップ

特定行為研修や術後疼痛管理研修へのステップアップが可能です

勉強するのは大変だったけど、手術室で使う知識を深められたよ!

勉強方法

周術期管理チーム認定の勉強は、公式テキストとガイドラインを中心に進めるのがおすすめです。
試験は、周術期管理チームテキストや各学会のガイドラインから出題されるため、内容をしっかり読み込むことが大切。
公式HPでは過去問も一部公開されており、出題傾向をつかむのに役立ちます。

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手術看護実践指導看護師

手術室での経験を積み重ねる中で、「後輩に自信を持って指導できるようになりたい」「手術看護のスペシャリストとして認められたい」と感じることはありませんか。
そんな方におすすめなのが、日本手術看護学会が認定する「手術看護実践指導看護師」です。
手術看護に特化した資格で、これまで現場で培ってきた経験を、そのまま強みとして活かせるのが魅力です。

手術看護実践指導看護師とは

手術看護実践指導看護師(愛称:ジョナサン)は、日本手術看護学会が認定する資格です。
同学会の臨床実践能力の習熟度段階(クリニカルラダー)レベルⅢ程度の実践力を持つ看護師を対象としています。
手術看護実践指導看護師は、「手術看護の質の保証」「実践力の向上」「チームの指導的役割」を担う人材を認定することを目的としており、現場で実践力を発揮しながら、後輩やチームの指導的な役割を担います。
手術室一筋でキャリアを積んできた方にとって、その経験を客観的に証明できる資格です。

取得要件

申請資格

次の6つをすべて満たすこと

  • 看護師免許を保有している
  • 手術室経験が通算5年以上
  • 直近10年以内に、通算3年以上日本手術看護学会の正会員である
  • 受験資格ポイントを50点以上取得している
  • 手術看護実践事例を1例提出する
  • 申請料30,000円の納付済み証明書

申請料

30,000円

認定者数

297名

2025年9月現在

手術室での実務経験が活かせる資格なので、長く手術室で頑張ってきた方は、ぜひチャレンジしてみてください。

特定看護師(通称)

特定看護師とは、医師や歯科医師の包括的な指示のもと、「特定行為」と呼ばれる高度な診療補助を自律的に実施できる看護師のこと。
資格ではありませんが、制度に基づく重要なキャリアパスのひとつとして注目されています。
特に手術室では、気管チューブの位置調整や鎮静薬の調整、動脈ラインの確保など、活かせる特定行為が多く含まれています。
実践力を高めたい方にとって、大きなステップアップになる制度です。

特定看護師とは

医師や歯科医師の包括的な指示のもと、特定行為と呼ばれる高度な診療補助業務を自律的に実施できる看護師
※特定看護師は「資格」ではありませんが、キャリアアップの選択肢として重要なので紹介します。

38行為ある特定行為の中で、手術室で活躍できそうなもの

  • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
  • 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • 橈骨動脈ラインの確保 など

気になる方は、38行為はどんなものがあるのか見てみてください!

日本麻酔科学会特定行為パッケージ研修とは

日本麻酔科学会特定行為パッケージ研修は、高度急性期医療において看護師が麻酔科専門医の指示のもと、より自立してケアを行えるようにするための研修プログラムです。
この研修は、日本麻酔科学会認定病院および協力施設に勤務する看護師を対象としています。

受講内容

受講できる人

対象

日本麻酔科学会の認定病院かつ協力施設に勤務している看護師

受講資格(すべて満たすこと)

  • 日本麻酔科学会が認定する「周術期管理チーム看護師」の資格を持っている
  • 自施設が日本麻酔科学会の協力施設である
  • 自施設で研修が実施できる(協力施設での勤務実態がある)
  • 所属施設の「日本麻酔科学会代表専門医」と「看護部長」の推薦状がある

※上記の要件を、出願期間中から研修期間中まで満たしている必要があります

研修の概要

期間

約1年

総研修時間

322時間

受講料

30万円

税別

※受講料は共通科目・区分別科目をすべてパッケージで受講する場合(2026年4月1日付の価格)

研修の進め方

講義(eラーニング)、演習、OSCE(客観的臨床能力試験)、実習、評価のすべてを自施設(協力施設)で実施。働きながら受講できます。

カリキュラム

共通科目252時間
  • 臨床病態生理学

    講義・演習・試験
    31時間
  • 臨床推論

    講義・演習・実習・試験
    45時間
  • フィジカルアセスメント

    講義・演習・実習・試験
    45時間
  • 臨床薬理学

    講義・演習・試験
    45時間
  • 疾病・臨床病態概論

    講義・演習・試験
    41時間
  • 医療安全学・特定行為実践

    講義・演習・実習・試験
    45時間
区分別科目(6区分8行為)70時間
  1. 呼吸器(気道確保に係るもの)関連9時間

    • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
  2. 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連17時間

    • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
    • 人工呼吸器からの離脱
  3. 動脈血液ガス分析関連13時間

    • 直接動脈穿刺法による採血
    • 橈骨動脈ラインの確保
  4. 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連11時間

    • 脱水症状に対する輸液による補正
  5. 術後疼痛管理関連8時間

    • 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
  6. 循環動態に係る薬剤投与関連12時間

    • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整

認定周麻酔期看護師

認定周麻酔期看護師とは

日本周麻酔期看護医学会が認定する資格
麻酔前・麻酔中・麻酔後の周麻酔期を通して、高度な看護実践を行う看護師。

周麻酔期看護師は、英語で「Perianesthesia Nurse」といい、略して「PAN(パン)」とも呼ばれています。
麻酔科医の指導のもと、術前の麻酔科外来から手術中の麻酔管理、術後の疼痛管理まで、麻酔に関わる場面が活躍の舞台です。

具体的には、麻酔導入の介助や気道確保、麻酔器・人工呼吸器の設定、鎮痛薬の投与や輸液の調整など。
手術室看護師の業務より、一歩踏み込んだ実践が求められる立場といえるでしょう。
施設によっては、手術室外での鎮静管理や無痛分娩、ペインクリニックに関わることもあります。

取得するには、日本周麻酔期看護医学会が認定した大学院の修士課程(2年以上)を修了し、学会の認定試験に合格しなければなりません。
2024年に学会の認定制度が始まったばかりで、2026年2月時点の暫定認定者は42名です。

取得までの流れ

取得までの流れ

  1. 大学院に入学
  2. 修士課程を修了
  3. 学会へ認定申請
  4. 認定試験に合格
  5. 認定

大学院の入学要件

  • 看護師免許、臨床経験など

※大学院によって条件が異なります

教育課程

修士課程

2年以上

総授業時間

540時間以上

※学会が認定した大学院の修士課程。総授業時間のうち、周麻酔期看護学225時間以上、実習225時間以上

認定プログラムのある大学院

  • 横浜市立大学
  • 信州大学
  • 奈良県立医科大学
  • 国際医療福祉大学
  • 名古屋市立大学
  • 滋賀医科大学

※2025年10月時点

費用

大学院の学費が中心です(大学によって異なります)。学会への認定申請料は、学会HPで確認してください。

認定看護師®(CN)

認定看護師®とは

水準の高い看護を実践できると認められた看護師
認定看護分野には「手術看護」も含まれており、手術室看護師にとって専門性を高めるうえで有力なキャリアの選択肢のひとつ。

認定看護師®(Certified Nurse:CN)とは、特定の分野において水準の高い看護実践ができると認められた看護師のことです。
日本看護協会が認定する制度で、実務経験や所定の教育課程の修了が必要。
役割は主に「実践・指導・相談」で、臨床の最前線で活躍することが期待されます。

取得までの流れ

取得までの流れ

  1. 実務研修
    通算5年以上
  2. 認定看護師教育機関に入学・修了
  3. 認定審査
    (筆記試験)
  4. 認定・登録
  5. 5年ごとに更新

※更新は書類審査です

認定審査の受験資格

次の3つをすべて満たすこと

  • 日本国の看護師免許を持っている
  • 看護師免許の取得後、実務研修が通算5年以上(うち通算3年以上は認定看護分野の実務研修)
  • A課程またはB課程の認定看護師教育機関、または外国においてそれらと同等と認められる教育を修了している

教育機関は2種類

A課程

特定行為研修を組み込んでいない

開講期間
6カ月以上1年以内
時間数
600時間以上

A課程修了者の認定審査は2029年度で終了

B課程

特定行為研修を組み込んでいる

開講期間
1年以内
時間数
800時間程度

「特定認定看護師」と名乗ることができる

※B課程は特定行為研修の区分別科目を1~3区分程度含み、その実習時間が別に加わります
※手術看護分野は、A課程・B課程の両方にあります

認定審査

試験時間

100分

問題数

40問

形式

マークシート
四肢択一

審査料
51,700円
認定料合格後の登録手続きで支払い
51,700円
合計 103,400円

※金額はすべて税込です。教育機関の学費は含みません

※補足:日本看護協会では、2028年度から認定看護師教育課程を見直し、新たな教育課程へ移行する予定です。

取得費用は約120万⁉

認定看護師®を目指すには、教育機関で6か月~1年程度の研修を受ける必要があり、その費用はおおよそ100万〜130万円ほどと言われています。
取得には金銭的な負担は少なくありません。
ただし、病院によっては資格取得を支援する制度がある場合も!
将来のキャリアを見据えて、勤務先の支援制度を調べておくのがおすすめです。

専門看護師®(CNS)

専門看護師®とは

特定の看護分野で高度な知識と技術を持つスペシャリスト
患者・家族へのケア、医療チームの支援、教育、研究など多岐にわたる役割を担う。

専門看護師®とは、特定の看護分野において高度な知識と実践力を持ち、ケアの提供だけでなく、相談・調整・倫理調整・教育・研究といった役割も担う看護師のこと。
公益社団法人日本看護協会が認定する資格で、がん看護や急性・重症患者看護などがあります。
看護系大学院での修士課程修了や実務経験など、取得には一定の要件がありますが、専門性を深めたい方にとっては大きなキャリアアップにつながります。

専門看護分野

専門看護師®は分野が多く、自分の関心や経験に合わせて選べるのが魅力です。
手術室での経験って、実はさまざまな専門分野につながっていて、キャリアの選択肢も広がるんだなと感じました。
興味がある分野があれば、ぜひ調べてみてくださいね。

専門看護分野全14分野

  • がん看護
  • 精神看護
  • 地域看護
  • 老人看護
  • 小児看護
  • 母性看護
  • 慢性疾患看護
  • 急性・重症患者看護
  • 感染症看護
  • 家族支援
  • 在宅看護
  • 遺伝看護
  • 災害看護
  • 放射線看護

手術室の経験を活かしやすい分野

取得までの流れ

取得までの流れ

  1. 大学院で専門看護師教育課程を修了
    +実務研修 通算5年以上
  2. 認定審査
    (書類審査・筆記試験)
  3. 認定・登録
  4. 5年ごとに更新

※更新は書類審査です

認定審査の受験資格

次の3つをすべて満たすこと

  • 日本国の看護師免許を持っている
  • 看護系大学大学院修士課程、または関連領域の大学院修士課程を修了し、専門看護師の教育要件を満たしている
  • 看護師免許の取得後、実務研修が通算5年以上(うち通算3年以上は専門看護分野の実務研修)

※日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位は、総計38単位です

実務研修で求められる6つの役割

  • 実践
  • 相談
  • 調整
  • 倫理調整
  • 教育
  • 研究

※専門看護分野の実務研修では、この6つの活動を行っていることが求められます

認定審査

試験時間

100分

問題数

40問

形式

マークシート
四肢択一

※上記は筆記試験の内容で、このほかに書類審査があります

審査料
51,700円
認定料合格後の登録手続きで支払い
51,700円
合計 103,400円

※金額はすべて税込です。大学院の学費は含みません

【2026年10月参照】

取得費用は300万⁉

私の先輩は、「急性・重症患者看護」分野の専門看護師®を目指して、手術室からICUへ転職していました。
専門看護師になるには大学院での学びが必要で、費用も約300万円ほどかかるそう。
先輩はそのために、資格取得を支援してくれる制度がある病院を探していました。
本気で目指すなら、働きながら学べる環境やサポート体制も大事ですね。

診療看護師

診療看護師とは

一般社団法人日本NP教育大学院協議会が認定する資格
医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づいて一定レベルの診療を行うことができる看護師。

診療看護師は、英語で「Nurse Practitioner」、略して「NP」と呼ばれています。
日本では、日本NP教育大学院協議会が認定する民間資格という位置づけです。

業務の中心は、医師の包括的な指示のもとで行う診療の補助。
患者さんの診察、検査の評価、薬剤の使用、手術の助手など、医師と連携しながら一定レベルの診療に関わるポジションです。
診療看護師(NP)を目指すには、日本NP教育大学院協議会が認める大学院のNP教育課程を修了し、NP資格認定試験に合格する必要があります。

取得までの流れ

取得までの流れ

  1. 大学院に入学
  2. 修士課程を修了
  3. NP資格認定試験
  4. 認定
  5. 5年ごとに更新

※認定試験は、大学院を修了見込みの段階でも受験できます

NP教育課程への入学要件

  • 看護師として臨床経験が5年以上ある

受験資格

  • 日本NP教育大学院協議会が教育課程認定を行った大学院修士課程のNP養成コースを修了、または修了見込みである

教育課程

修士課程

2年

NPを養成する大学院

全国21会員校

2026年4月時点

認定者数

1,118名

2026年4月1日時点

認定後の更新

5年ごとに、次の実績が必要

  • 臨地(教育現場を含む)での実践2,000時間以上
  • 診療看護師(NP)としての社会活動実績50点以上
  • 日本NP学会の会員要件を満たすこと

費用

大学院の学費が中心です(大学によって異なります)。認定試験の受験料は、日本NP教育大学院協議会のHPで確認してください。

【2026年10月参照】

認定看護師・専門看護師・診療看護師の比較

認定看護師®CN

専門看護師®CNS

診療看護師NP

実務経験

5年以上

うち3年以上は認定看護分野

5年以上

うち3年以上は専門看護分野

5年以上

NP教育課程への入学要件

役割

  • 実践
  • 指導
  • 相談
  • 実践
  • 相談
  • 調整
  • 倫理調整
  • 教育
  • 研究

医師・多職種と連携し、一定レベルの診療を行う

教育課程

認定看護師教育機関

所定のカリキュラムを修了

看護系大学院(修士課程)

所定の単位を取得

指定の看護系大学院

NP養成コースを修了

おわりに

手術室で働く看護師には、多様なキャリアアップの道が開かれています。
心電図検定のように段階的に学べる資格から、専門看護師のような高度な専門性を追求する道まで、自分の目標や興味に合わせて選択できます。
今の働き方を続けながら専門性を深めるもよし、新たな分野に挑戦するもよし。
どんな道を選んでも、これまで手術室で積み上げてきた経験は、必ずあなたの強みになります。
「ちょっと気になるな」と思った資格があれば、まずは調べてみるところから!
自分のペースで、未来の選択肢を広げていきましょう。

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