【第4弾】周術期クイズ📝
クイズと回答は基本的に周術期管理チームテキスト第4版とガイドラインの中から出題しています。
問題ごとに該当のページも書いてありますので、お勉強にお役立てください。
周術期管理チーム認定制度の筆記試験勉強にも使ってね!
- 【周術期管理チーム認定制度】
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答 A問題・解答 - 周術期管理チームテキスト第4版
※テキストを見ながら慎重に作成していますが、もしかしたら間違いもあるかもしれません。情報によって生じた不利益、損害等については一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。
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問題1【周術期のアナフィラキシーについて】
間違っているのはどれ?
- 麻酔中は、急激な血圧上昇や換気障害で発症に気づくことが多い
- 血中ヒスタミンとトリプターゼ値が確定診断につながる
- 鑑別としてはバンコマイシン急速投与によるレッドマン症候群も考慮する
- 筋弛緩薬、静脈麻酔薬のアナフィラキシーは女性患者が多い
正解
【間違っているもの】
1:麻酔中のアナフィラキシーは、急激な血圧上昇や換気障害で発症に気づくことが多い
【正しい答え】
麻酔中のアナフィラキシーは、急激な血圧低下や換気障害で発症に気づくことが多い。
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問1)
周術期管理チームテキスト第4版 p602ー604
アナフィラキシーに対する対応 プラクティカルガイド/日本麻酔科学会
問題2【局所麻酔薬中毒の初期症状について】
間違っているのはどれ?
- 手足のしびれ
- 耳鳴り
- 金属様の味覚
- 多弁
正解
【間違っているもの】
1:手足のしびれ
【正しい答え】
舌、口唇のしびれ
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問2)
周術期管理チームテキスト第4版 p218ー219
局所麻酔薬中毒への対応プラクティカルガイド/日本麻酔科学会
問題3【禁煙補助薬について】
間違っているのはどれ?
- 手術までの待機期間が十分にある場合はバレニクリンによる治療を行う
- 手術までの待機期間が短い場合はニコチン代替療法(NRT)を行う
- バレニクリンは、運転などの危険を伴う機械の操作に従事している人は使用できない
- 手術前のニコチンパッチ貼付は創治癒に悪影響である
正解
【間違っているもの】
4:手術前のニコチンパッチ貼付は創治癒に悪影響である
【正しい答え】
手術前のニコチンパッチ貼付は、創治癒に悪影響を及ぼさないことが示されている。
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問3)
周術期禁煙プラクティカルガイド,p23/日本麻酔科学会
問題4【吸入麻酔薬のMACについて】
間違っているのはどれ?
- MACとは最小肺胞濃度のことである
- MACの値が小さいほど麻酔作用が強い
- 加齢によってMACは低下する
- 麻酔時間が延長するとMACは上昇する
正解
【間違っているもの】
4:麻酔時間が延長するとMACは上昇する
【正しい答え】
麻酔時間が延長しても、MACは変化しない。
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問4)
周術期管理チームテキスト第4版 p196ー197
問題5【中心静脈路について】
間違っているのはどれ?
- 高度無菌バリアプリコーションが推奨されている
- PICCは気胸のリスクが高い
- 消毒はポビドンヨードまたは1%クロルヘキシジンアルコールを使用する
- カテーテル抜去時は空気塞栓を生じる可能性がある
正解
【間違っているもの】
2:PICCは気胸のリスクが高い
【正しい答え】
PICC(末梢穿刺中心静脈カテーテル)は気胸を起こしにくい。
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問5)
周術期管理チームテキスト第4版 p243ー245
日本麻酔科学会/安全な中心静脈カテーテル挿入・管理のためのプラクティカルガイド 2017
問題6【術前の血液検査について】
間違っているのはどれ?
- 心疾患がある患者はHb値を10g/dL程度に維持する
- 血小板数9万/μLの場合、硬膜外麻酔は行えない
- 総蛋白、アルブミンが高値の場合、脱水を疑う
- Dダイマーは深部静脈血栓症の診断における陽性適中率が低い
正解
【間違っているもの】
2:血小板数9万/μLの場合、硬膜外麻酔は行えない
【正しい答え】
硬膜外麻酔は血小板数8万~10万/μL以上であれば、安全に施行可能とするものが多い。
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問6)
周術期管理チームテキスト第4版 p383ー384
問題7【薬剤の希釈について】
エフェドリン1A(40mg/1mL)を生理食塩水で10倍希釈(エフェドリン4mg/1mL)にする指示が出た。
生理食塩水は何mL必要か。
- 7mL
- 8mL
- 9mL
- 10mL
正解
3:9mL
【計算】
原液の濃度:40mg/1mL
目標濃度:4mg/1mL(10倍希釈)
1.希釈倍率の決定:
40mg/mL ÷ 4mg/mL = 10倍希釈
2.全体の液量の計算:
原液1mL × 10 = 10mL(最終的な全体の液量)
3.必要な生理食塩水の量:
全体の液量 – 原液の量 = 必要な生理食塩水の量
10mL – 1mL = 9mL
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問7)
周術期管理チームテキスト第4版 p99
問題8【気管支ファイバースコープ挿管について】
間違っているのはどれ?
- 手技が難しく、技術の熟練が必要な手技である
- ファイバーの外径と気管チューブの内径の差が小さいと成功率が上がる
- 声門部の浮腫や気道損傷のリスクがある
- 食道挿管のリスクはない
正解
【間違っているもの】
4:食道挿管のリスクはない
【正しい答え】
気管支ファイバースコープの用いても挿管チューブが食道に迷入してしまうことがある。
※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問8)
周術期管理チームテキスト第4版 p260ー261
メディカ出版「メディカLIBRARY」
エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
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