手術室って、閉鎖的なイメージ…
人と関わることが少ないんじゃないのかなぁ…
今回は、手術室で働く多職種の方たちを紹介します。
療養病棟3年(准看)→手術室6年(正看)
手術室看護師のお勉強アカウントを運用中✨
「メディカLIBRARY」エッセイ連載
オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
「NURSE LIFE MIX」NLMメイトとして記事連載中
オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
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手術室で働くスタッフたち
手術室ってどんな人と関わるの…?
麻酔科医
頼りになる手術室のボス!
麻酔科医師は基本的に人数が少ないんです。
中規模の病院でも、常勤の麻酔科医師は2~3人だけ、なんて場合も!
なので、非常勤の麻酔科医師が不可欠です。
A先生は月曜日、B先生は火曜日…というように、様々な先生が麻酔をかけてくれます。
麻酔科医師によって、麻酔介助方法もさまざま!
それを「お作法」と言っていました(笑)
基本的な麻酔介助方法のお勉強に加えて、先生ごとのお作法を覚えないといけないので結構大変です…。
外科医
専門分野ごとのスペシャリスト!
各診療科の先生と、一緒に手術をします。
ドラマでよく見る、脳外科も整形外科も心臓外科も1人でなんでも手術をしてしまうスーパードクター!
……は、いません(笑)
- 脳外科の手術は、脳外の先生
- 整形外科の手術は、整形の先生
- 心臓外科の手術は、心外の先生
ちなみに、オペ看は全ての診療科の手術をこなします…。
楽しい先生、優しい先生、怖い厳しい先生…
沢山の先生とコミュニケーションを取ります!
外回り看護師(間接介助看護師)
手術室の状況を把握し、管理を⾏う
外回り看護師は、麻酔で眠ってしまう患者さんに代わって「痛い」「寒い」などを伝える、とても大事な役割です。
お仕事も多岐にわたるので、忙しいです…。
外回り看護師のお仕事
- 情報収集・術前訪問
- デバイス類(電気メスなどの器械)の配置
- 患者さんへの対応
- 麻酔介助
- 手術器械の追加
- 体内遺残管理(ガーゼ・器械カウントなど)
- 出血管理
- 手術記録…などなど
一般的に、器械出しより外回りの方が高度だと言われています。
器械出し看護師(直接介助看護師)
手術が円滑に進⾏するように準備をしたり、手術器械の受け渡しを⾏う
先生に言われてものを渡すだけではなく、手術の進行を把握し、手術器械を予測する能力も求められます。
器械出し看護師のお仕事
- 術式に合わせた手術器械の展開(器械を清潔に出して準備すること)
- 手術進行に合わせた器械の受け渡し
- 体内遺残管理(ガーゼ・器械カウントなど)
器械出し看護師のことを「手洗い」って言われることもあります!
例えば、「今日の鼠経ヘルニアの手洗いだれ~?(今日の鼠経ヘルニアの器械出し看護師だれ~?)」みたいな感じです。
臨床工学技士(CE/ME)
手術室で使う医療機器のスペシャリスト!
手術室には沢山の医療機器が沢山あります。
麻酔器を始め、電気メス、エコーなどの管理をしてくれています。
セルセーバー(回収式自己血輸血システム)の返血など、CEさんにやってもらっています。
いつもありがとうございます!
放射線技師
術中に使う透視装置の設定や、術後のレントゲンを撮ってくれます。
検査技師
手術中の検体や輸血について連絡する機会が多いです。
薬剤師
麻薬の管理やフロシール(特定生物由来製品の止血材)などの管理をしてくれています。
病理医
手術中に迅速病理の判断をすることがあります。
その際には、病理医の先生が手術室まで取りにきてくれます。
助手さん
手術室のリネン類の補充などをしてくれています。
私の病院では、なんと、スタッフの靴を週に1回洗濯してくれるんです!
結構血液がつくので、本当に助かっています。
中材さん
手術器械の洗浄・滅菌をしてくれています。
オペ看が兼務している病院もあります!
お掃除さん
手術室後のお部屋はカオスです…。
それをキレイに掃除してくれる。神様です!
業者さん
主に整形外科の専用器械の業者さん。
組み立てなど、かなり煩雑なものもあるので、業者さんがいないと分からない…なんてことも。
おわりに
今回は、手術室と関わるスタッフさんについて書いてみました。
手術室って閉鎖的なイメージで、人と関わることが少ないんじゃないかと言われるのですが、、、
実は思ったよりも沢山のスタッフさんと働いているんです!
皆さん、手術のチームなんです!
いつもありがとうございます!