【オペ看必見！】メスの種類・メス刃の番号・着脱方法をわかりやすく解説

手術室で毎日のように目にする「メス」。
とても基本的な器械ですが、実は種類や使い分け、扱い方には意外と幅があります。
新人の頃は「この番号で合ってるかな？」「付け外し、これで安全？」と不安になった経験がある方も多いのではないでしょうか。
一方で、慣れてくると何気なく扱ってしまい、基本を振り返る機会が少なくなる器械でもあります。
メスは鋭利であるがゆえに、使い方や受け渡しのちょっとした違いが、ケガやインシデントにつながることもあります。
だからこそ、今一度「メスの基本」を整理しておくことは、とても大切です。
この記事では、メスの種類や特徴、メス刃の装着・取外し方法に加え、実際に現場で働く皆さんのリアルな声も交えながら、メスの基礎をやさしく振り返っていきます。

手術器械：メスの基礎知識

メスは、組織を切開や切開、剥離に使用する器械です。
メスの種類とメス刃の装着と取外し方法について、詳しく解説します。

円刃刀・尖刃刀の2種類

メス刃(ブレード)は、円刃刀と尖刃刀の2つに大別されます。

柄は一体になっているもの(ディスポーザブル)と、柄だけのもの(メスホルダー)があります。

メス刃の種類

メス刃にはさまざまな形状があり、それぞれ番号がつけられています。

メス刃	形状	メス柄
No.10		No.3 No.7
No.11
No.12
No.14
No.15
No.20		No.4
No.21
No.22
No.23
No.24

よく使うメスの種類は？

メス刃の装着と取外し方法

メス刃は、基本的に無鉤鉗子や持針器で把持します。

みんなのメス刃装着と取外し方法は？

メス刃のつけ外しは「手で外す」「鉗子を使う」「専用器具を使う」など、施設や個人によって方法が大きく異なり、統一された正解がないのも現実ではないでしょうか。

実際の現場では、安全性・器械の扱いやすさ・インシデント経験などを踏まえ、それぞれのやり方が選ばれています。
ここからは、皆さんから寄せられた声をもとに、メス刃のつけ外し方法を具体的に見ていきます。

モスキートを使う

布鉗子を使う

ペアンを使う

持針器を使う

外し器を使う

専用の鉗子を使う

鉗子を使う

施設による…！

メスの渡し方

メスの受け渡しは、わずかな油断がケガやインシデントにつながる場面です。
そのため、ケガを防ぐために、まずは安全な受け渡しの基本を覚えておきましょう。

具体的には、柄のメス刃側の背側を持ち、「メスです」などと声をかけて手渡します。
返却時されたメスは、ニュートラルゾーン（受け渡し場所）を設け、原則として直接の手渡しは避けます。

また、膿盆やトレーを活用すると、刃先への接触や落下のリスクを減らせます。

膿盆やトレーでメスを受ける際は、内側に指を入れず、外側を持って支えるようにしましょう。

おわりに

今回は、手術器械の基本中の基本である「メス」について、種類や使い方、そして皆さんから寄せられた実際の使用例をご紹介しました。

メス刃の番号や取り扱い方法は、施設や診療科、医師の好みによって本当にさまざまですよね。
正解は一つではなく、「その場で最も安全に、確実に使える方法を選ぶこと」が何より大切だと改めて感じました。

まずは自分の施設でどの番号のメス刃が揃っているのか、どのような取り扱いルールがあるのかをしっかり把握することから始めてみてください。
そして、安全な器械の受け渡しを心がけながら、日々の仕事に活かしていきましょう！

皆さんからいただいた貴重な情報、本当にありがとうございました。
現場で慌てないために、これからも一緒に準備していきましょう。