オペ看として働いていると、ふと不安になるのが「注射系の技術、大丈夫かな…?」ということ。
採血やルートキープって、病棟や外来勤務だと日常的にやるけれど、オペ室勤務だとなかなか機会が少ないことも。
「他の看護師みたいに手技をこなせるのかな?」とモヤモヤしている方も多いかもしれません。
でも安心してください!
今回はオペ看さんたちが【どんな風に注射技術を身につけたのか】を聞いてみました!
リアルな体験談と工夫がたっぷり詰まっているので、これから練習したい方や新人さんにもきっと参考になりますよ◎
さあ、みんなはどうやって注射技術を身につけてきたのか、のぞいてみましょう!
この記事は、筆者のInstagramのストーリーズに設置した質問BOXを通じて、フォロワーさんから寄せられたリアルな声やDMのコメントをもとに作成しています。実際の現場での工夫や体験談をご紹介していますが、あくまで一例であり、情報によって生じた不利益・損害等については一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

自著
総合医学社「オペ看ノート」
メディカ出版「メディカLIBRARY」
エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
\フォロワー5万人/
Instagramはこちら
オペ看の注射技術の習得方法
オペ看だと注射系の技術がなかなかできない…?
「手術室だと、採血やルートキープの練習がなかなかできない…」
そんな不安を抱えるオペ看さん、多いのではないでしょうか。
確かに手術室では、病棟や外来と違って注射系の手技を実践する場面は少ないかもしれません。
でも工夫次第で、しっかり練習して自信をつけている人もたくさん!
今回は、フォロワーさんから集まった「注射技術の習得方法」をご紹介します。
新人時代にどう乗り越えたのか、リアルな声をぜひ参考にしてみてくださいね。

そんなことないよ!
私は、麻酔科の先生にお願いしてルートキープをやらせてもらったり、健診センターに出張して採血研修をしたよ〜!
オペ看に“注射のチャンス”はある?現場のリアルな声
「手術室って注射の機会少ないんじゃ…?」
そんなイメージ、ありませんか?
実際には、病院や配属先の方針によってチャンスの有無はさまざま。
でも、外来や救外に“修行”に行ったり、職員健診を活用したりと、積極的に技術を磨いているオペ看さんがたくさんいました!
修行(研修)に行った!



中央採血室に強制的に行かされました。
中央採血室で外来患者さんの採血です。



ERに修行(という名のヘルプ要員)に行ってできるようになりました!!



外来や救外でさせてもらってました。



救急外来や採血室にお勉強に行きました。
職員検診で採血する。



私も外来の研修があって、ひたすら採血させてもらいました!
職員検診で採血する



職員健康診断で先輩の腕借りて練習!



健康診断で先輩達の採血を、ルートは私の時代は同期同士で練習しました。



職員健診の時にひたすら採血!!



模型→先輩で練習させてもらってから職員健診の採血を部署全員分させてもらいました。
積極的にお願いする。



職員検診はチャンスだよね!!
積極的にお願いする



新人1年目です!
ルートキープや採血がある時は、そのOPについてなくてもさせてもらってます!



麻酔科の先生がホットラインとる前に自分でとりたいと言って、麻酔科の先生にレクチャー受けた!



病棟研修があったので、その時に「やりたいです!!」って言ってたくさんやらせてもらいました。



看護部長に話して、救外で経験積みました!



「やらせてください!」の一言が超大事!!
意外とルートキープの機会がある



まずは先輩の腕で練習させてもらい、慣れてきたらスローの患者さんにさせてもらってました。



ルートは、9時入室の患者さんはオペ室でとってます!
あと、採血室におりてます!



手術の時、2本目のルートキープは看護師がする、って言うきまりでした!



麻酔科の先生が無言の圧力でルートキープしろと毎回16G入れさせられました😂
おかげ様で👍



「朝イチのオペはオペ室でルートキープする」という回答も多かったです!
採血がなかなかできない場合も…



する機会がなくて全然できない&やったことがないから、本当に看護師?って感じです。



採血室へ助っ人で行かせてもらいました。
ルートキープはする機会がなくて自信つかないです。



職員健診の時に取り合う以外は練習できませんでした…。



5年目にしてサーフローできません。



病院によってはまったく機会がないところもあるんですね…。
【採血・ルートキープ】みんなの勉強方法
採血やルートキープは、知識だけじゃ身につかない…だからこそ「どうやって練習するか」が大事ですよね。
今回は、実際にオペ看さんたちが行っている勉強方法や工夫をまとめました!
本や動画での学習から、シミュレーション、先輩の腕を借りての実践まで、リアルな工夫がいっぱい!
「自分でもできそう」「今からやってみよう」と思えるヒントがあるかもしれませんよ。
まずは参考書で手技を確認!



Dr.とらますくの採血&静脈ルート確保手技マスターノートおすすめです!
「Dr.とらますくの採血&静脈ルート確保手技マスターノート」は、図や写真が豊富でとてもわかりやすいです。
流れを頭で整理してから練習にのぞむと、失敗も少なくなって安心。


採血のシミュレーション



エクステンションチューブにピオクタニン生食を通し、その上から白テープ貼って逆血確認したり!
採血のシミュレーション方法として、エクステンションチューブにピオクタニン生食を通して白テープを貼るやり方!
逆血の確認ができる工夫がリアルで、練習にもってこい。
実際の手技をイメージしながら繰り返し練習できるのが◎です



私も、エクステンションチューブにガーゼをかけて練習してました!
まずは解剖を勉強!



まず、解剖生理を勉強して、人形→先輩の手→リリーフ先でひたすら刺させてもらう。
まずは解剖生理の理解からスタート!
血管の走行や構造をしっかりイメージできると、実際の手技の精度もぐんと上がりますよね。
先輩の腕と患者の腕を借りた



実践あるのみ!
ひたすら先輩の腕と患者の腕を借りました。
やっぱり実践がいちばんの勉強!
先輩や患者さんの腕を借りて、ひたすら経験を積むのは勇気もいるけど、確実に技術が身につきますよね。
数をこなすうちに、緊張も少しずつ和らいでくるはず。
おわりに
手術室勤務だと、採血やルートキープの経験を積みにくい…そんな不安を抱えるオペ看さんも多いかもしれませんが、工夫次第でチャンスは作れます!
- 中央採血室で採血する
- 救急外来や外来で採血やルートキープする
- 職員健診で部署の仲間の採血をする
- そのOPについていなくても、採血やルートキープだけやらせてもらう
- 先輩の腕を借りて練習する
初めて採血やルートキープがうまくいったときの「私、看護師っぽい!」という感動、忘れられませんよね。
注射技術は「経験がものを言う」分野でもあります。
だからこそ、少しずつでも場数を踏んで自信をつけていきましょう。
あなたのその一歩が、確実に成長に繋がります。
なるべくたくさん機会を見つけて、どんどん技術を身につけたいですね!