オンコール待機しているのに、手当は0円…。
夜間や休日も気を張って過ごしているのに、給与に反映されない現実にモヤモヤしたこと、ありませんか?
「どうせ言ってもムダ」「うちはそういう病院だから」とあきらめていた私ですが、あるとき“声を上げること”の大切さに気づきました。
転職せずに月3万円の手当を得るまでにやったこと、仲間と取り組んだ交渉の工夫、かかった時間や労力…。
この記事では、リアルな体験とともに、読者の皆さんから寄せられた声も交えながら、お給料を上げるためのヒントをお届けします!
この記事は、筆者のInstagramのストーリーズに設置した質問BOXを通じて、フォロワーさんから寄せられたリアルな声やDMのコメントをもとに作成しています。実際の現場での工夫や体験談をご紹介していますが、あくまで一例であり、情報によって生じた不利益・損害等については一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

自著
総合医学社「オペ看ノート」
メディカ出版「メディカLIBRARY」
エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
\フォロワー5万人/
Instagramはこちら
手術室手当・オンコール手当、手当額の相場はいくら?
手術室手当やオンコール手当、みなさんの職場ではどれくらい出ていますか?
Instagramでアンケートを取ったところ…なんと約半数の方が「手術室手当ゼロ」、さらに約20%の方が「オンコール手当ゼロ」という結果に。
「手術室看護師って給料が低いよね…」と言われるのも、納得の数字です…。


ちなみに、私が以前いた手術室では…

- 手術室手当…3万/月
- オンコール手当…約2万/月
計算してみると…
合わせて月5万円。これって年間にすると60万円の差…!
手当の有無だけで、収入に大きな開きがあるのが現実なんです。
もっと詳しく!
オンコール手当0円…でも転職したくない!
オンコール手当がつかなくても、「人間関係がいいから」「今の職場が好きだから」と、転職は避けたい…そんな声も多く届いています。
でも、我慢ばかりではもったいない!
実は、声を上げたり工夫を重ねたりすることで、今の職場でも手当がつくようになった方もたくさんいるんです!
ここでは、実際に行動して手当アップを実現した仲間たちのリアルな体験談をまとめてみました。

私がいた手術室、最初は手術室手当ゼロだったけど、声をあげたら月3万円の手当がでるようになったの!
他にも、手当がでるようになった方がたくさん!
具体的にどう動いたのか、シェアしていきます。
誰に訴えた?
看護部



1人の力では厳しいので、 部署を挙げて看護部に交渉!



師長が猛抗議してくれました!今では1日1万の手当を貰ってます🙋♀️
麻酔科トップ→理事長



手当ではないけど、呼ばれたときの休みの事を麻酔科のトップに言って理事長に伝えてもらった!
労働組合



労基とかってどうなんでしょう🤔
うちは平日2,000円、 休日4,000円です。
安いけどあるだけ良いか〜😅



労働組合に言いました!✨
どう訴えた?
統計をとった



何故かMEなどには出てたので、その値段などからせめてました!



オンコールが呼ばれる率を続計出して夜動にしてもらう。
師長と麻酔科からも部長と院長に一言言ってもらう。



県内病院の手当やオンコール回数等情報を集め、総務部に相談して一緒に経営陣へ訴えに行きました。
訴える前にまずはコスト削減!



手術室手当もオンコール手当も0でしたが、今はどちらも2万円出るようになりました。
手術室会議で議題を出して討論し、まずはコスト削減から始めました。
半年コスト削減の活動をして成果を出し、それを武器に看護部に訴えました!
「手当がないと人が集まらない し、すぐ辞めてしまう。でも、経営が厳しいことも分かります。その分、コスト削減を力を入れます!」
そんな感じで訴えましたよ。
コスト削減チームができて…
- 物品の在庫管理の徹底
- リユース可能な器械や材料を積極的に使用
具体的にリストアップ!



まずは成果を出してから交渉したんだって!
時間かかる?



長いので、DMで失礼します。
人間関係がいいの最高ですよね!私も給料は低いですが、ストレスが少ないので転職せず今の病院に10年以上います(笑)
私もオンコール手当も手術室手当もありませんでした。
しゅがーさんが言ってたような感じでまずは仲間集めからです。
3、4人集めて、労働組合に相談しました。
すると署名活動を提案してくださったので、言われた通り署名を集めました。(署名用紙は労働組合の方が作成してくれました!)
あとは周りの病院の手当の相場などを調べてパワポにまとめて提出しました。
審議会を通らないといけないらしく、訴えたときから手当がでるまで2年ほどかかりました…。
今の病院が好きで転職したくないなら、まずはなんかしら動くしかないですよね…。
正直、手当が出る病院へ転職する方が楽です。



手当が出るまで2年…!
時間だけではなく、手間もかかりますね💦
手当を求めて声を上げるのか、それとも手当が整っている職場へ転職するのか…。
どちらが正解というわけではなく、大切なのは“自分がどんな働き方を望んでいるか”ということ。
「人間関係の良さ」や「通いやすさ」を優先したいのか、
「収入」や「待遇」を重視したいのか――。
なにを大事にしたいかは人それぞれです。
でも、どちらを選ぶにせよ、“行動しない限り、今は変わらない”のも事実。
まずは、身近な人と気持ちを共有することからでもOK!
小さな一歩が、未来の働きやすさにつながるかもしれません。
どちらにせよ行動しないと何も変わらない!
どちらにせよ…動かないと、何も変わらないんですよね。
オンコール手当をもらえるようになるまでの道のりは、正直ラクじゃないかもしれません。
仲間と協力したり、他の病院の情報を集めたり、ちょっとずつ前に進む粘り強さが必要です。
でも、声を上げて動き出したことで、少しずつ職場の環境が変わっていった…そんな先輩オペ看さんたちの体験もたくさん届いています。
「私の働き方、このままでいいのかな?」と感じたら、一度ゆっくり考えてみてください。
おわりに
オンコール手当がつかないまま働き続けることに、モヤモヤを感じている方は少なくありません。
でも、それを“当たり前”で終わらせるか、“変えたい”と行動するかで、未来はきっと変わっていきます。
もちろん、すぐに結果が出るとは限りませんし、道のりは平坦ではないかもしれません。
それでも、「今の職場が好き」「ここで働き続けたい」と思えるなら、より良い環境を目指して一歩を踏み出す価値はあります。
あなたの行動が、自分自身の働きやすさをつくるだけでなく、後輩たちの未来を守ることにもつながるかもしれません。
焦らず、自分のペースで、できることからはじめていきましょう。