看護学生のとき、「手術看護の知識」についてしっかり学ぶ機会は、実はほとんどなかったという方も多いのではないでしょうか。
私自身も覚えているのは「直接介助」「間接介助」という言葉くらいで、手術室で実際に何をするのか、どんな知識が必要なのかまではイメージできていませんでした。
そのため、手術室に配属されてからは、まさにゼロからのスタートでした。
解剖生理や手術器械、術式、麻酔など、覚えることは想像以上に多く、1年目は毎日必死だった記憶があります。
さらに困ったのが、看護学校で使っていた教科書が手術室ではあまり役に立たなかったことです。
手術看護について詳しく書かれているものは少なく、知りたい情報にたどり着けない場面も多くありました。
これから紹介する参考書は「手術看護の基本が学べる」参考書です。
是非参考にしてみて下さい。

自著
総合医学社「オペ看ノート」
メディカ出版「メディカLIBRARY」
エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
手術看護の基本が学べる!参考書5選

手術室看護師として働き始めたとき、「これ、どこで勉強すればいいの?」と感じる場面は少なくありません。
学校ではほとんど触れなかった手術看護の知識は、現場に出てから初めて必要性を実感するものばかりです。
解剖生理や手術器械、術式、麻酔など、日々の業務の中で求められる知識は幅広く、戸惑うことも多いのではないでしょうか。
今回は、新人〜中級者の手術室看護師が、手術室で必要な知識を体系的に学べる参考書を5冊紹介します。
「まず何から勉強すればいいか分からない」そんなとき、ぜひ参考にしてみてください。
手術室デビュー オペ看ノート

- 総合医学社/2025年1月発行
- 1,980円(税込)

私が書いた本です。
私自身が1年目で困ったことをピックアップしてまとめています!
手術室に初めて配属された看護師や、これから手術室勤務を始める方に向けた入門書です。
手術室特有の流れや考え方、直接介助(器械出し)・間接介助(外回り)の役割を、現場目線で分かりやすく整理しています。
看護学校ではあまり学ぶ機会のなかった手術看護を、「まず何を理解すればいいのか」という視点から解説しています。
専門用語や器械、清潔・不潔の考え方なども基礎から確認でき、いきなり難しい専門書を読むのが不安な方や、手術室全体像を一度整理したい新人さんに、最初の一冊としておすすめです!


1年目オペ看が「とりあえずここだけ」押さえればよいポイントをイラスト中心に解説した一冊。
| 器械出し の看護 | 解剖生理 | 手術器械 | 術式 |
| 外回りの 看護 | 麻酔の 知識 | 薬剤の 知識 | |



「プリセプターになることが決まり、後輩指導のために購入しました!手術室未経験の新人さんにも伝えやすい内容で、指導する側の自分にとっても考え方を整理するのに役立っています!」という感想も!
先輩ナースが書いた 手術看護ノート


- 照林社/2020年5月発行
- 2,530円(税込)
手術室看護師として長年の臨床経験を持つ著者が、新人時代に実際に使っていた「勉強ノート」を土台にして書いた手術看護の実践書です。
手術看護の基本から、麻酔・術前評価・手術体位・合併症予防・医療安全まで、臨床で本当に必要な知識を幅広く網羅しています。
また、診療科別の看護のポイントや術中トラブル対応、よく使う薬剤の情報まで包括的に収録されており、手術室での役割を理解しつつ幅広い視点で学べる一冊になっています。
手術室勤務の「基礎力」をしっかり固めたい方にとって、現場で信頼できる一冊です!



イラストも多くて分かりやすい
| 器械出し の看護 | 解剖生理 | 手術器械 | 術式 |
| 外回りの 看護 | 麻酔の 知識 | 薬剤の 知識 | |
NEW はじめての手術看護


- メディカ出版/2022年4月発行
- 2,970円(税込)
手術看護の基本を「根拠から理解する」ことを大切にした一冊です。
豊富な写真・図解を多用したビジュアル解説によって、⾒るだけで情報が頭に入りやすい!
具体的な手技や判断のポイントが「なぜそうするのか」という根拠とともに整理されているため、ただ覚えるだけでなく理解を深めながら学びを進められるのが大きな特徴です。



写真とイラストが多く、読みやすい!
| 器械出し の看護 | 解剖生理 | 手術器械 | 術式 |
| 外回りの 看護 | 麻酔の 知識 | 薬剤の 知識 | |
手術看護 オールインワンブック


- メディカ出版/2022年3月発行
- 4,400円(税込)
基礎から臨床での応用まで、「これ一冊でほぼ全部身につく」実践的なスキル集です。
器械出し・外回り看護の必須テクニックから、麻酔介助、術中モニタリング、検査対応、リスクマネジメントに至るまで幅広い範囲をカバーしています。
外科的手技の知識についても収録されているため、臨床現場で求められる判断力・知識の深さがしっかり身につきます。
日々の手術看護のクオリティ向上に役立つ一冊です。



術中の医師の手術手技の解説もあるよ!
| 器械出し の看護 | 解剖生理 | 手術器械 | 術式 |
| 外回りの 看護 | 麻酔の 知識 | 薬剤の 知識 | |
術式と術前〜術中〜術後を見わたす 手術の見取り図


- 照林社/2023年7月発行
- 3,520円(税込)
手術室看護師と外科医が共同で編集した“看護のための手術事典”として、術前〜術中〜術後までの全体像を一冊で俯瞰できる実践的な手引きです。
11診療科・100項目にわたる手術について、どのような目的の手術なのか、周術期にどのようなケアが必要か、術式の流れや合併症リスク、術後の注意点までを丁寧にまとめています。
麻酔管理、体位固定、鏡視下手術・ロボット支援下手術など、周術期に必須の知識も章立てで解説されており、専門知識と実務感覚の両方をバランスよく身につけることができます。



ざっくりした手術手順も載ってるからオペの予習・復習にも!
| 器械出し の看護 | 解剖生理 | 手術器械 | 術式 |
| 外回りの 看護 | 麻酔の 知識 | 薬剤の 知識 | |
手術看護の参考書5冊を比較!
手術看護の参考書は、「得意分野」や「向いているレベル」がそれぞれ違います。
今回比較した5冊も、初心者向けに全体像をつかみやすいものから、術式や周術期を俯瞰して理解できる中級者向けまで特徴はさまざまです。
器械出しを重点的に学びたいのか、外回りや麻酔・薬剤の知識を整理したいのか、あるいは術前から術後まで一連の流れを理解したいのかで、選ぶ一冊は変わってきます。
大切なのは「今の自分(または後輩)に何が必要か」を基準に選ぶこと。
今回紹介している本はすべてネット上で試し読みが可能なので、実際の文章の雰囲気を確認してから選べるのも大きなメリットです。
![]() ![]() オペ看 ノート | ![]() ![]() 手術看護 ノート | ![]() ![]() はじめての 手術看護 | ![]() ![]() オールイン ワンブック | ![]() ![]() 手術の 見取り図 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 初心者向け | 初心者向け | 初心者向け | 中級者向け | 中級者向け | |
| 器械出しの看護 | |||||
| 解剖生理 | |||||
| 手術器械 | |||||
| 術式 | |||||
| 外回りの看護 | |||||
| 麻酔の知識 | |||||
| 薬剤の知識 | |||||
| 発行 | 2025年1月 | 2020年5月 | 2022年4月 | 2022年3月 | 2023年7月 |
| 価格 | 1,980円 | 2,530円 | 2,970円 | 4,400円 | 3,520円 |
| 試し読み | 試し読み | 試し読み | 試し読み | 試し読み |
おわりに
手術看護の学習は、「これ一冊で完璧」というものがなかなか見つかりにくい分野です。
新人の頃はとにかく目の前の業務をこなすことで精一杯になりがちで、体系的に学ぶ余裕がないまま時間が過ぎてしまうことも少なくありません。
だからこそ、自分のレベルや目的に合った参考書を選び、少しずつ知識を積み重ねていくことが大切だと感じています。
今回紹介した5冊は、それぞれ得意分野や立ち位置が異なり、段階に応じて使い分けることで手術看護の理解を深めてくれる本ばかりです。
すべてネット上で試し読みができるので、「自分に合うかどうか」を実際に確かめながら選べるのも安心できるポイントです。
この比較が、手術室で働く方や、後輩指導を担う立場の方にとって、参考書選びのヒントになれば嬉しいです。
















