整形外科の手術に欠かせない「専用器械」。
人工関節や骨折の固定など、特定のインプラントに合わせて作られた器械一式のことを指します。
手術の目的に応じて100以上の器械が並ぶこともあり、新人オペ看にとっては大きな壁。
「どれがどれ?」「次は何?」と混乱してしまうのは当たり前です。しかもメーカーごとに色や形が違うため、同じ器械でも見分けるのに苦労します。
今回は私の覚え方を紹介しつつ、オペ看のみんなの工夫もまとめました。
この記事は、筆者のInstagramのストーリーズに設置した質問BOXを通じて、フォロワーさんから寄せられたリアルな声やDMのコメントをもとに作成しています。実際の現場での工夫や体験談をご紹介していますが、あくまで一例であり、情報によって生じた不利益・損害等については一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

自著
総合医学社「オペ看ノート」
メディカ出版「メディカLIBRARY」
エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
\フォロワー5万人/
Instagramはこちら
整形外科の手術に使う、専用器械(借用器械)って何?

インプラント業者が持参する整形外科手術用の「専用器械」。
他には「借用器械」「特殊器械」「整形外科用手術器具」などと呼ばれることもあります。
人工関節(人工股関節や人工膝関節など)や骨接合材料(プレートやスクリュー等)の手術を行う際、特定のインプラントシステムに合わせて設計された器械一式のことを指します。
整形外科の手術では、手術の目的に応じて多くの専用器械が必要となります。
ひとつひとつに役割があり、使用する順番や組み立て方を理解しておくことが大切ですが、覚えるのはなかなか大変です…。

それぞれの用途や順番、組み立て方を覚えるのが大変😭
最初はどれも似たように見えて混乱するのが当たり前。
私も新人の頃は器械表とにらめっこしながら準備していました。
【整形外科の手術】専用(借用)器械の覚え方



整形外科の専用器械って、本当に多いですよね。
ひとつの手術で100以上の器械が出てくることもあって、「どれがどれ?」「次は何を準備?」と新人の頃はいつもパニックでした。
しかもメーカーによって色や形が微妙に違うから、同じような器械でも見分けるのに一苦労…。
器械リストを見てもなかなか頭に入らず、正直落ち込んだこともあります。
しゅがー(筆者)の覚え方
そんな中で私が助けられたのが、自分だけの「まとめノート」でした。
用途や特徴を自分の言葉で整理して書いていくと、不思議と頭に残りやすくなったんです。
手順を書き出したり…


器械一覧をコピーして書き込みしてみたり…


器械の写真を撮って、書き込みしたり…


ノート作りって正解があるわけじゃなくて、自分が見て分かりやすければそれでOKだと思います。
私も最初は「これでいいのかな…」と不安でしたが、書き込んでいるうちに少しずつ頭に残って、自分なりの覚え方になっていきました。



専用器械は本当に多くて大変だけど、焦らず一つずつで大丈夫。
工夫しながら続けていけば、必ず「あ、分かる!」って瞬間がやってきます。
手術室看護師、みんなの覚え方


院内の手順書を見て書き込み



手技書に書き込みです!
手洗いをしている時はカウント用紙にメモをしてました



手技書の裏に器械一覧があるので、それをコピーして手順の書き込みに沿って切り貼りしてました!



まずは、その先生の手順を覚えることが大事だと思います!
そうすると、どの器械が必要になってくるかがわかるのではないかと!



整形外科単科の病院なので整形しか分からないです。
手順書に写真つけて手順通りに覚えてます!



同じ術式でも病院や医師によって使う器械や手順が少し違うことがある。
だから、勤務先の手順書を見て、把握するのが大切!
パンフレットや器械リストをもらう



業者さんからパンフを買うか、中材で撮った器械写真にメモるか、自分で写真を撮ってました



パンフレットをもらって業者さんにも聞きながら勉強して覚えてました!



私も業者さんからもらった手技書熟読書です!



前日に業者の人に聞いてオペ後に写真を撮って印刷した紙に色々書き込んで覚えてます!



ネットでパンフレットが公開されているメーカーもあるよ!
探してみてね!
器械の写真を撮る



使用するものを写真に撮ってメモをしました。
必ずしも手技書通りではないので先生ごとに器械写真を撮って印刷し、そこにどう使うかとか、どう使ったかとかを書き込む。
順番だけではなくどういう時に使う器械かなど。



写真を撮って、何に使うか、どうやって使うか全部書き込みました!!
名前じゃ覚えられない…



iPadで写真を撮って使う順番に番号をつけたり、書き込んだりして覚えました!



使った順番に器械を並べて写真を撮って、そこにどうやって使ったかとかを書き足してます!



当院の先生のやり方で、器械の順番写真を撮って、そこに流れや使う器械を全て書いて、視覚から!



器械の写真があると覚えやすいよね!
イラストを描いてみる



時間は使うけど、器械が多いオペは自分で描きながら自分用の手順書を作るのが一番覚えられた気がする!
TKAは本当覚えられなくて…
パンフを見ながらオペを思い返してルーズリーフに全て書き出しました!



手書きでイラストを描いて自分の手順書をつくってます!
書いているうちに覚えます!



手技書の裏に器械一覧があるので、それをコピーして手順の書き込みに沿って切り貼りしてました!



器械の写真を撮って、さらにそれを模写して絵に描いて特徴を書き込んで覚えました。



絵を描いてイラストで覚えました。
書いていたら楽しくなって覚えられました。



絵を描いて覚えてました。
太い2本ライン入りドリル〜
などメモ付きで!



時間はかかるけど頭に入る気がする!
経験も必要!



雰囲気と勘(笑)



数をこなすしかありません!!爆



最初は本当に何がなんだかわからなかったけど…
場数をこなすうちに、少しずつ分かってくることもあるよね
立ち会い業者さんに質問する



覚えることを諦めて立ち会い業者に聞きまくる



業者さんがきてくれるから覚えないことにしました^_^



手術件数が多いオペ室だと
「今日も違うメーカー!?もうムリ、覚える脳が足りません…」
…ってときもあるよね。
そんな時、神対応の業者さんが救世主だったりする!
参考書を読む【とことん詳しい整形外科の器械出し】





業者さんがいないと器械出しできない…って方は、是非見てみてほしい!
オペナーシング別冊
術中動画と器械の渡し方動画16本!これ1冊であしたの手術がイメージできる!
「とことん詳しい整形外科の器械出し」
先輩ナースの先読み視点を大・公・開
イメージ操作、骨接合などのシーン別に”術中飛び交う用語”を収載。
手術の概要や解剖、術後の注意点までをまるっと網羅。指導にも使える。
【本の内容】
- 術中飛び交う用語の解説
- 術式別の手術の基本データ
- 術式別の解剖生理
- 専用器械の一覧や用途、組み立て方
- 術式別の手術手順(写真付き)
- 術後に注意すること など
値段 | 税込3,520円 |
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発行年 | 24年2月 |



メディカ出版HPや楽天ブックスで試し読みできるよ💡


解説動画を見る【Zimmer Biomet Times】



各メーカーがあげているYouTubeの動画を見てイメージをつけた



マシンショップみたいな、業者に器械を使ってレクチャーしてもらい、動画を撮って覚えました。



メーカーさんの説明を動画に撮って見返します!



Zimmer Biomet Timesもおすすめ!
ナレーション付きの動画があるよ。


予習・復習にはFitNs.(フィットナス)!
予習・復習にはFitNs.(フィットナス)が便利です。
雑誌、「OPE NURSING」も「整形外科看護」も読めます。


例えば検索窓に「人工膝関節全置換術 術式」と入力すれば、該当ページが表示されます。



私は課金してるけど、無料でも使える!
登録するだけで毎月3回利用できるよ。
おわりに
整形外科の専用器械はとにかく数が多く、覚えるのは一朝一夕ではできません。
だからこそ、ノートや写真、イラストなど、自分に合った方法を工夫しながらコツコツ積み重ねることが大切です。
先輩や業者さんに教わったり、本や動画を活用したり、やり方は人それぞれ。どれも正解です!
大事なのは「自分が分かる形にすること」。
焦らず少しずつ経験を重ねていけば、必ず「あ、分かる!」という瞬間がやってきます。