【第3弾】周術期クイズ📝
クイズと回答は基本的に周術期管理チームテキスト第4版とガイドラインの中から出題しています。
問題ごとに該当のページも書いてありますので、お勉強にお役立てください。
周術期管理チーム認定制度の筆記試験勉強にも使ってね!
- 【周術期管理チーム認定制度】
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答 A問題・解答 - 周術期管理チームテキスト第4版
※テキストを見ながら慎重に作成していますが、もしかしたら間違いもあるかもしれません。情報によって生じた不利益、損害等については一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。
\クイズ更新中/
問題1【禁煙補助薬について】
間違っているのはどれ?
- ニコチンガムとは口腔粘膜からニコチンを吸収させるガム製剤である
- ニコチンパッチは創治癒に関して悪影響を及ぼさない
- 虚血性心疾患患者は、ニコチンパッチは手術当日には除去する
- バレニクリンは禁煙開始した日から内服する
正解
【間違っているもの】
4:バレニクリンは禁煙開始した日から内服する
【正しい答え】
バレニクリンは、内服開始から徐々に薬を増量し、8日目から禁煙する。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問1)
日本麻酔科学会:周術期禁煙ガイドライン p23ー24
問題2【ERASプログラムについて】
術後回復力強化における推奨項目について間違っているものはどれ?
- カテーテル類の早期抜去
- オピオイド経口鎮痛薬の使用
- 消化管前処置の最小化
- 短時間作用型麻酔薬の使用
正解
【間違っているもの】
2:オピオイド経口鎮痛薬の使用
【正しい答え】
非オピオイド経口鎮痛薬の使用。
オピオイドと比較して、術後の腸管運動や悪心・嘔吐に影響を及ぼさず、早期離床を促進する。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問2)
周術期管理チームテキスト第4版 p75ー80
問題3【薬剤の血管外漏出について】
組織の壊死を引き起こすリスクがある薬剤はどれ?
- ロクロニウム
- ミダゾラム
- ドパミン
- レミフェンタニル
正解
3:ドパミン
血管外漏出があると注射部位を中心に硬結、または壊死を起こすリスクがある。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問3)
周術期管理チームテキスト第4版 p39ー42
問題4【循環管理で重要な式について】
間違っているものはどれ?
- 心拍出量≒心収縮力×前負荷×心拍数
- 平均血圧≒心拍出量×心拍数
- 血管抵抗=[(平均血圧-中心静脈圧)/心拍出量]×80
正解
【間違っているもの】
B:平均血圧≒心拍出量×心拍数
【正しい答え】
平均血圧≒末梢血管抵抗×心拍出量
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問4)
周術期管理チームテキスト第4版 p297
問題5【動脈圧波形について】
心臓の収縮力を反映しているのはどれ?
正解
【答え】
A:左心室の収縮によりつくり出された圧力で、立ち上がりの角度は心臓の収縮力が反映されている。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問5)
周術期管理チームテキスト第4版 p323ー324
問題6【パルスオキシメータの測定エラーの原因について】
間違っているものはどれ?
- 末梢循環不全
- 低体温
- 心拍出量増加
- 体動
正解
【間違っているもの】
3:心拍出量増加
【正しい答え】
心拍出量低下(測定部位の血流低下による測定エラー)
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問6)
周術期管理チームテキスト第4版 p343
問題7【PTについて】
間違っているものはどれ?
- 外因系の凝固能検査である
- 肝機能障害によって延長する
- ヘパリン投与で延長する
- ワルファリン休薬による効果消失の評価に用いる
正解
【間違っているもの】
3:ヘパリン投与で延長する
【正しい答え】
ワルファリン投与で延長する。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問7)
周術期管理チームテキスト第4版 p383
問題8【薬剤誤投与について】
間違っているものはどれ?
- 市販のプレフィルドシリンジを使用すれば薬剤の充満間違いは生じない
- 薬剤の取り違え防止策として薬剤ラベルのカラーコードを統一する
- 薬剤は光照射や高温保管により変質することがある
- 誤接続防止コネクタは神経麻酔分野に関して導入されていない
正解
【間違っているもの】
4:誤接続防止コネクタは神経麻酔分野に関して導入されていない
【正しい答え】
神経麻酔分野に関して、誤接続防止コネクタが導入されいる。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問8)
周術期管理チームテキスト第4版 p194ー195
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構/誤接続防止コネクタの国内導入について
問題9【スキサメトニウムについて】
間違っているものはどれ?
- 非脱分極性筋弛緩薬である
- 作用発現前に一過性の筋線維束攣縮が起こる
- 保存方法は冷所保存である
- 副作用に麻酔後筋肉痛がある
正解
【間違っているもの】
1:非脱分極性筋弛緩薬である
【正しい答え】
脱分極性筋弛緩薬である。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問9)
周術期管理チームテキスト第4版 p213
問題10【PETCO₂について】
PETCO₂が低下するのはどれ?
- 低換気によるPaCO₂上昇
- 心拍出量減少
- 四肢の駆血帯解除
- 閉塞性肺障害
正解
【正しい答え】
2:心拍出量減少
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問10)
周術期管理チームテキスト第4版 p346
問題11【抗血栓療法について】
間違っているものはどれ?
- 病的血栓の形成を機に発症する心血管系疾患の治療・予防に用いる
- DOACは一部腎臓から排泄され、腎機能低下患者では減量が必要である
- 白内障手術では、ワルファリン投与は継続する
- クロピドグレルの術前休止期間は3日である
正解
【間違っているもの】
4:クロピドグレルの術前休止期間は3日である
【正しい答え】
クロピドグレルの術前休止期間は7~10日である。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問11)
周術期管理チームテキスト第4版 p506ー515
日本麻酔科学会/抗血栓療法ガイドライン p16
問題12【静脈血栓塞栓症について】
リスクレベルについて間違っているものはどれ?
- 高リスク・・・脳腫瘍の開頭術
- 高リスク・・・高齢肥満妊婦の帝王切開術
- 高リスク・・・股関節全置換術
- 高リスク・・・一般外科での40歳未満の大手術
正解
【間違っているもの】
4:高リスク・・・一般外科での40歳未満の大手術
【正しい答え】
低リスク・・・一般外科での40歳未満の大手術
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問12)
周術期管理チームテキスト第4版 p517
問題13【小児の麻酔について】
間違っているものはどれ?
- プロポフォールは小児の全身麻酔管理に広く使用されている
- デスフルランによる緩徐導入が一般的である
- 気管挿管が必要な場合、筋弛緩薬を使用する
- 声門上器具は小児麻酔でも広く使用されている
正解
【間違っているもの】
2:デスフルランによる緩徐導入が一般的である
【正しい答え】
セボフルランによる緩徐導入が一般的である。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問13)
周術期管理チームテキスト第4版 p735ー737
問題14【術前絶飲食について】
間違っているものはどれ?
- 目的は誤嚥性肺炎予防である
- 脱水のリスクがある
- 清澄水は麻酔導入2時間前まで摂取できる
- 母乳は麻酔導入直前まで摂取できる
正解
【間違っているもの】
4:母乳は麻酔導入直前まで摂取できる
【正しい答え】
母乳は麻酔導入4時間まで摂取できる。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問14)
周術期管理チームテキスト第4版 p479ー480
日本麻酔科学会 術前絶飲食ガイドライン
問題15【輸血について】
間違っているものはどれ?
- 原則、出血量増加に応じてRBC、FFP、PCの順で投与する
- RBCは投与時、通常速度なら加温する必要はない
- 手術室内に輸血を保管する場合、温度管理が必要である
- 投与時は白血球除去フィルタを使用する
正解
【間違っているもの】
4:投与時は白血球除去フィルタを使用する
【正しい答え】
投与時は白血球除去フィルタは不要である。
※RBC投与時は、微小凝集塊除去用の輸血用フィルターを用いる。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問15)
周術期管理チームテキスト第4版 p577ー584
問題16【気管支喘息について】
間違っているものはどれ?
- チオペンタールは気管支痙攣を誘発するおそれがあるので注意する
- モルヒネは気管支喘息の患者にも安全に使用できる
- 発作の原因には、気管挿管や抜管による物理的刺激も含まれる
- 発作以後も、気道過敏性が数週間継続する
問題17【ステロイドの副作用について】
間違っているものはどれ?
- 創傷治癒遅延
- 局所感染症
- 体重減少
- 皮膚萎縮
正解
【間違っているもの】
3:体重減少
【正しい答え】
体重増加(食欲亢進と脂肪の代謝障害のため)
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問17)
周術期管理チームテキスト第4版 p443ー444
問題18【挿管困難が予測される所見について】
間違っているものはどれ?
- BMI:25㎏/m²以下
- 開口時、上下の歯列のすき間が2横指以下
- 甲状切痕ー頤間隔が6㎝・胸骨切痕ー頤間隔が12.5㎝以下
- 頚椎可動制限
正解
【間違っているもの】
1:BMI:25㎏/m²以下
【正しい答え】
BMI:30㎏/m²以上
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問18)
周術期管理チームテキスト第4版 p267ー268
問題19【帝王切開手術の麻酔について】
間違っているものはどれ?
- 原則、全身麻酔を第一選択とする
- 硬膜外チューブ留置基準は血小板数10万/mm³以上とされている
- 予定外手術の際はまずは緊急度を確認する
- 脊椎くも膜下麻酔・硬膜外麻酔では座位で穿刺を行うことがある
正解
【間違っているもの】
1:原則、全身麻酔を第一選択とする
【正しい答え】
原則、区域麻酔を第一選択とする。
(誤嚥性肺炎や挿管困難を考えて、可能な限り全身麻酔を避けて区域麻酔を第一選択とする)
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(A問題/問19)
周術期管理チームテキスト第4版 p714ー717
療養病棟3年(准看)→手術室6年(正看)
手術室看護師のお勉強アカウントを運用中✨
「メディカLIBRARY」エッセイ連載
オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
「NURSE LIFE MIX」NLMメイトとして記事連載中
オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない
\フォロワー5万人/
Instagramはこちら