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【第5弾】オペ看のための周術期クイズ📝【周術期管理チーム認定制度の筆記試験勉強にも!】

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もくじ

【第5弾】周術期クイズ📝

クイズと回答は基本的に周術期管理チームテキスト第4版とガイドラインの中から出題しています。

問題ごとに該当のページも書いてありますので、お勉強にお役立てください。

周術期管理チーム認定制度の筆記試験勉強にも使ってね!

参考にしているもの
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※テキストを見ながら慎重に作成していますが、もしかしたら間違いもあるかもしれません。情報によって生じた不利益、損害等については一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。

\クイズ更新中/

問題1【禁煙について】

間違っているのはどれ?

  • 電子タバコは国内の正規品にはニコチンが含まれていない
  • 電子タバコは有害物質は含まれていない
  • 加熱式タバコは禁煙保険治療の対象である
  • 加熱式タバコは「たばこ事業法」で規制される
正解

【間違っているもの】
2:電子タバコは有害物質は含まれていない

【正しい答え】
電子タバコは国内の正規品にはニコチンが含まれていないが、多くの有害物質が発生していることが確認されている。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問1)
周術期禁煙プラクティカルガイド/日本麻酔学会 p29ー30
周術期禁煙ガイドライン追補版/日本麻酔学会

問題2【禁煙について】

間違っているのはどれ?

  • 手術部位感染など、さまざまな合併症の発生頻度が減少する
  • 喫煙者は非喫煙者と比べて術後急性痛が強い
  • 手術2日前でも禁煙を行うことを勧める
  • 緊急性の高い手術でも禁煙期間を確保していない場合は手術延期となる
正解

【間違っているもの】
4:緊急性の高い手術でも禁煙期間を確保していない場合は手術延期となる

【正しい答え】
待機できる手術なら、禁煙期間の確保を目的とした延期も選択肢となるが、緊急性の高い手術では、禁煙期間の確保を理由に手術を遅らせるべきではない。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問2)
周術期禁煙プラクティカルガイド/日本麻酔学会 p11ー14

問題3【周術期のアナフィラキシーについて】

間違っているのはどれ?

  • あらゆる薬剤で発症する可能性がある
  • 静脈投与された薬剤によるアナフィラキシー反応は通常5分以内に起こる
  • 皮膚症状が出現する前にショックバイタルになることがある
  • アナフィラキシーショックとは、アナフィラキシーに血圧上昇や意識障害を伴う場合と定義している
正解

【間違っているもの】
4:アナフィラキシーショックとは、アナフィラキシーに血圧上昇や意識障害を伴う場合と定義されている

【正しい答え】
アナフィラキシーショックとは、アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合と定義されている。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問3)
周術期管理チームテキスト第4版 p602ー604
アナフィラキシーに対する対応 プラクティカルガイド/日本麻酔科学会

問題4【酸素飽和度測定について】

間違っているのはどれ?

  • 酸素飽和度とは、全ヘモグロビンに対する酸素ヘモグロビンの割合である
  • HbO₂は波長660nm付近の赤色光、Hbは波波長940nm付近の赤外光を吸収する
  • 測定エラーの原因のひとつに電気メスによる電気的干渉がある
  • Spo₂の値からPao₂の値をおおよそ推定できる
正解

【間違っているもの】
2:HbO₂は波長660nm付近の赤色光、Hbは波波長940nm付近の赤外光を吸収する

【正しい答え】
HbO₂は波長940nm付近の赤外光、Hbは波長660nm付近の赤色光を吸収する。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問4)
周術期管理チームテキスト第4版 p341ー343

問題5【声門上器具について】

間違っているのはどれ?

  • 口腔、咽頭あるいは食道上部に挿入して換気を可能にする器具である
  • 挿入すれば、胃内容物の誤嚥を防ぐことができる
  • 気道反射を誘発しにくい
  • 喉頭鏡を使わずに挿入できる
正解

【間違っているもの】
2:挿入すれば、胃内容物の誤嚥を防ぐことができる

【正しい答え】
声門上器具は、食道・胃内容物の誤嚥を完全には防ぐことはできない。
(第2世代声門上器具は、従来よりも高い気密性や胃管アクセスを備え、誤嚥リスクの低減が期待できるが、「完全に防ぐ」ものではない)

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問5)
周術期管理チームテキスト第4版 p254ー258

問題6【筋弛緩薬について】

間違っているのはどれ?

  • スキサメトニウム投与後、筋弛緩作用発現前に一過性の筋収縮が起こる
  • ダントロレンは末梢性筋弛緩薬である
  • ロクロニウムには拮抗薬がない
  • スガマデクスの量が少ないと再クラーレ化を起こすリスクがある
正解

【間違っているもの】
3:ロクロニウムには拮抗薬がない

【正しい答え】
ロクロニウムの拮抗薬はスガマデクスである。
スキサメトニウムは、投与後は速やかに分解されるため、拮抗薬がない。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問6)
周術期管理チームテキスト第4版 p213ー216

問題7【開頭手術の麻酔について】

間違っているのはどれ?

  • ロクロニウムは頭蓋内圧を上昇させる可能性がある
  • 揮発性吸入麻酔薬は脳血管拡張作用がある
  • 頭蓋内圧の正常値は8~12mmHgである
  • 頭蓋内圧著明亢進例では開頭に伴い血圧が低下するリスクがある
正解

【間違っているもの】
1:ロクロニウムは頭蓋内圧を上昇させる可能性がある

【正しい答え】
ロクロニウムは脳血管に影響を与えない。
スキサメトニウムは頭蓋内圧を上昇させる可能性がある。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問7)
周術期管理チームテキスト第4版 p697ー700

問題8【鎮静管理について】

間違っているのはどれ?

  • 局所麻酔の手術で鎮静剤を使用することがある
  • 過度な鎮静により舌根沈下や咽頭閉塞が生じることがある
  • 上気道閉塞の症状としていびき呼吸、吸気時喘鳴などがある
  • カプノメーターで波形が出ていれば上気道閉塞はない
正解

【間違っているもの】
4:カプノメーターで波形が出ていれば上気道閉塞はない

【正しい答え】
カプノメーターで波形が出ている場合、少なくとも「完全閉塞」ではないが、部分的な閉塞(狭窄)は否定できない。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問8)
周術期管理チームテキスト第4版 p595

問題9【心電図について】

間違っているのはどれ?

  • PR幅は指令の伝達速度を表す
  • 正常ではQRSの幅は0.10秒以内である
  • ST部分は心室の収縮を表す
  • T波の増高では低カリウム血症を疑う
正解

【間違っているもの】
4:T波の増高では低カリウム血症を疑う

【正しい答え】
T波の増高では高カリウム血症を疑う。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問9)
周術期管理チームテキスト第4版 p623ー625

問題10【慢性腎臓病について】

「慢性腎不全患者での合併症チェック項目」の中で間違っているのはどれ?

  • 低血圧
  • 貧血
  • 血小板機能低下
  • 低ナトリウム血症
正解

【間違っているもの】
1:低血圧

【正しい答え】
高血圧

腎臓の機能低下によって余分な塩分や水分を体外に排出できなくなり、体内の血液量が増加して血圧が上がります。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問10)
周術期管理チームテキスト第4版 p411ー412

問題11【小児の術前評価について】

間違っているのはどれ?

  • 成人なら局所麻酔でできる手術でも、全身麻酔が必要となることがある
  • 小児の心臓手術は先天奇形が多い
  • 一般的に、上気道炎後は2~4週の手術延期が望ましい
  • 母乳は麻酔導入直前まで摂取できる
正解

【間違っているもの】
4:母乳は麻酔導入直前まで摂取できる

【正しい答え】
母乳は麻酔導入4時間まで摂取できる。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問11)
周術期管理チームテキスト第4版 p452ー456

問題12【吸入麻酔について】

間違っているのはどれ?

  • デスフルランは主に緩徐導入に用いられる
  • デスフルランの気化器は電源が必要である
  • 吸入麻酔薬は全身麻酔の維持に広く用いられている
  • MACは年齢により大きく変化する
正解

【間違っているもの】
1:デスフルランは主に緩徐導入に用いられる

【正しい答え】
デスフルランは気道刺激性があるため、緩徐導入には用いられない。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問12)
周術期管理チームテキスト第4版 p538ー539

問題13【輸血製剤の保存方法について】

間違っているのはどれ?

  • 赤血球液ー冷蔵で保存する
  • 新鮮凍結血漿ー冷蔵で保存する
  • 血小板濃厚液ー20~24℃で振盪して保存する
  • 貯血式自己血輸血(全血)ー冷蔵で保存する
正解

【間違っているもの】
2:新鮮凍結血漿ー冷蔵で保存する

【正しい答え】
新鮮凍結血漿は冷凍で保存する。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問13)
周術期管理チームテキスト第4版 p474ー476

問題14【予防接種について】

間違っているのはどれ?

  • 不活化ワクチンと生ワクチンはそれぞれ免疫反応が異なる
  • 風疹ワクチンは不活化ワクチンである
  • 効果は個人によって異なる
  • 生ワクチン接種後の副反応は1~4週間以内にみられることが多い
正解

【間違っているもの】
2:風疹ワクチンは不活化ワクチンである

【正しい答え】
風疹ワクチンは生ワクチンである。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問14)
周術期管理チームテキスト第4版 p497ー500

問題15【腹臥位の手術について】

間違っているのはどれ?

  • 無気肺発生のリスクが高くなる
  • 体位変換の際は呼吸回路との接続を外してから行う
  • 静脈還流が障害される
  • 「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」の対象項目には含まれていない
正解

【間違っているもの】
4:「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」の対象項目には含まれていない

【正しい答え】
「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」の対象である。

褥瘡ハイリスク患者ケア加算は、褥瘡の発生リスクが高い患者に対して、重点的な予防・管理を行った場合に算定できる診療報酬加算。
加算の対象となるのは、「特殊体位による手術(腹臥位、側臥位、坐位等)」で手術を受けた場合である。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問15)
周術期管理チームテキスト第4版 p533ー535

問題16【末梢神経ブロックについて】

間違っているのはどれ?

  • 局所麻酔薬を投与し末梢神経を一時的に遮断する手技である
  • 周術期では主に鎮痛目的で使用されている
  • 脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔と比べて血圧の変動が少ない
  • 穿刺部位の決定にはヤコビー線(Jacoby line)が目安になる
正解

【間違っているもの】
4:穿刺部位の決定にはヤコビー線(Jacoby line)が目安になる

【正しい答え】
手術部位によって針を刺す位置や深さは異なる。
ヤコビー線(Jacoby line)は、脊髄くも膜下麻酔などの際に穿刺部位の目安として用いられる。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問16)
周術期管理チームテキスト第4版 p290ー294

問題17【拮抗薬について】

フェンタニルの拮抗薬はどれ?

  • ナロキソン
  • ダントロレン
  • スガマデクス
  • ネオスチグミン
正解

【正しい答え】
1:ナロキソン

ナロキソン:麻薬による呼吸抑制、覚醒遅延の回復
ダントロレン:麻酔時のにおける悪性高熱症、悪性症候群の治療薬
スガマデクス:ロクロニウムによる筋弛緩状態からの回復
ネオスチグミン:非脱分極性筋弛緩薬の作用の拮抗

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問17)
周術期管理チームテキスト第4版 p208ー216
武田純三 編著:手術室の薬剤114.メディカ出版,p78ー84,2025

問題18【カプノグラム波形について】

原因として考えられるのはどれ?

  • 食道挿管
  • 呼出障害
  • 再呼吸
正解

【正しい答え】
2:呼出障害

食道挿管:基線にあり、波形は得られない。
呼出障害:プラトー部分が右上がりになる。
再呼吸:基線が0mmHgに戻らない。(基線の上昇)

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問18)
周術期管理チームテキスト第4版 p346ー348

問題19【周術期の異常高血圧について】

間違っているのはどれ?

  • 高血圧が続くと心筋の酸素消費量が増加し、心筋虚血のリスクが高まる
  • 原因が高二酸化炭素血症の場合は、換気条件の変更を検討する
  • 原因が悪性高熱症の場合は、ダントロレンを投与する
  • アドレナリン入りの局所麻酔薬の使用で異常高血圧が生じることがある
正解

【間違っているもの】
1:高血圧が続くと心筋の酸素消費量が増加し、心筋虚血のリスクが高まる

【正しい答え】
高血圧が続くと心筋の酸素消費量が増加し、心筋虚血のリスクが高まる。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問19)
周術期管理チームテキスト第4版 p600ー601

問題20【CPRの胸骨圧迫について】

間違っているのはどれ?

  • テンポは100~120回/minである
  • 毎回胸壁をもとの位置まで戻す
  • 成人の場合、胸骨圧迫の深さは約10cmである
  • 圧迫は胸骨下半分の位置で行う
正解

【間違っているもの】
3:成人の場合、胸骨圧迫の深さは約10cmである

【正しい答え】
成人の場合、胸骨圧迫の深さは5~6cmである。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問20)
術中心停止に対するプラクティカルガイド/日本麻酔科学会 p4ー9

問題21【放射線被曝の確定的影響の閾値について】

間違っているのはどれ?

  • 生殖腺(男)…一時不妊/150mGy
  • 生殖腺(女)…一時不妊/650~1,500mGy
  • 水晶体…白内障/200~1,000mGy
  • 骨髄…造血能低下/500mGy
正解

【間違っているもの】
3:水晶体…白内障/200~1,000mGy

【正しい答え】
水晶体…白内障/2,000~10,000mGy

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問21)
周術期管理チームテキスト第4版 p110ー111

問題22【術前中止が必要なサプリメントについて】

鎮静作用を有しているものはどれ?

  • アロエ
  • ガーリック
  • バレリアン
  • イチョウ葉エキス
正解

【正しい答え】
3:バレリアン

バレリアンは鎮静作用があるため、麻酔薬と併用すると効きすぎてしまう可能性がある。
そのため、術前は中止が必要である。

1:アロエ…易出血
2:ガーリック…易出血
3:バレリアン…鎮静
4:イチョウ葉エキス…易出血

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問22)
周術期管理チームテキスト第4版 p489

問題23【ラテックスアレルギーについて】

間違っているのはどれ?

  • 天然ゴム製品に接触することで起こる
  • ラテックスタンパク質は皮膚と接触し吸収される
  • 熱帯系果物にアレルギーがある患者はラテックスアレルギーの高リスク群である
  • ラテックスアレルギー患者の手術は、その日の最終症例として実施する
正解

【間違っているもの】
4:ラテックスアレルギー患者の手術は、その日の最終症例として実施する

【正しい答え】
その日の1例目は手袋パウダー由来の飛沫ラテックス抗原が一番少ないため、ラテックスアレルギー患者の手術は1例目にする。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問23)
周術期管理チームテキスト第4版 p605

問題24【頭頚部手術の術前評価について】

間違っているのはどれ?

  • 就寝時、息苦しくて仰臥位で眠れない場合は高度の気道狭窄を疑う
  • 頭蓋低骨折の場合、経鼻挿管を行う
  • 頭頚部に占拠性病変がある場合、マスク換気困難や喉頭展開困難に陥る可能性がある
  • 顎顔面周囲の外傷がある場合、開口障害をきたすことがある
正解

【間違っているもの】
2:頭蓋低骨折の場合、経鼻挿管を行う

【正しい答え】
頭蓋低骨折の場合、経鼻挿管は禁忌となる。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問24)
周術期管理チームテキスト第4版 p684ー686

問題25【術後(回復室)の呼吸管理について】

間違っているのはどれ?

  • 気管チューブを抜去できる見込みがない場合、集中治療室へ収容することが望ましい
  • 退室可否の判断には、呼吸を促したうえで呼吸数を測定する
  • 気道近くの部位の手術では、術後、浮腫や血腫が気道を圧迫するリスクがある
  • 麻薬性鎮痛薬による呼吸抑制では、呼吸数は低下するが、1回換気量は保たれることが多い
正解

【間違っているもの】
2:退室可否の判断には、呼吸を促したうえで呼吸数を測定する

【正しい答え】
退室可否の判断のための呼吸数測定は、刺激を与えず静かな状態で行う。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問25)
周術期管理チームテキスト第4版 p766ー767

問題26【手術野消毒に使用する生体消毒薬について】

間違っているのはどれ?

  • 正常皮膚…0.5%クロルヘキシジン
  • 熱傷皮膚…10%ポビドンヨード
  • 皮膚創傷部位…0.05%クロルヘキシジン
  • 結膜嚢 …2%塩化ベンゼトニウム
正解

【間違っているもの】
4:結膜嚢 …2%塩化ベンゼトニウム

【正しい答え】
結膜嚢 …0.02%塩化ベンゼトニウム

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問26)
周術期管理チームテキスト第4版 p226ー227

問題27【筋弛緩モニタリングについて】

間違っているのはどれ?

  • 末梢神経刺激装置は筋弛緩薬投与のタイミングを図るのに用いられる
  • 刺激電極の貼付は、中枢側を陰極、末梢側を陽極とする
  • 筋弛緩からの十分な回復の評価は母指内転筋で行う
  • TOF比>0.9が筋弛緩からの至適回復の客観的指標とされる
正解

【間違っているもの】
2:刺激電極の貼付は、中枢側を陰極、末梢側を陽極とする

【正しい答え】
刺激電極の貼付は、中枢側を陽極、末梢側を陰極とする。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問27)
周術期管理チームテキスト第4版 p362ー365

問題28【一般非常電源について】

間違っているのはどれ?

  • 立ち上がり時間は40秒以内である
  • 連続運転時間は10時間以上である
  • コンセントの外郭表面は緑色である
正解

【間違っているもの】
3:コンセントの外郭表面は緑色である

【正しい答え】
コンセントの外郭表面は赤色である。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問28)
周術期管理チームテキスト第4版 p162‐163

問題29【手術室で使う医薬品の管理について】

間違っているのはどれ?

  • プロポフォールは劇薬、習慣性医薬品である
  • エフェドリンは劇薬である
  • フェンタニル(医療用麻薬)は使用後、空容器や残薬を薬剤部に返却する
  • アルブミン製剤(血漿分画製剤)は投与日などを記録し、少なくとも2年間保存する
正解

【間違っているもの】
4:アルブミン製剤(血漿分画製剤)は投与日などを記録し、少なくとも2年間保存する

【正しい答え】
アルブミン製剤(血漿分画製剤)は投与日などを記録し、少なくとも20年間保存する

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問29)
周術期管理チームテキスト第4版 p36‐37
日本赤十字社「医薬品情報 記録と保管」

問題30【観血的血圧測定法について】

間違っているのはどれ?

  • 数値を見ると収縮期圧/拡張期圧、脈圧がわかる
  • 圧波形を見ると圧波形の性状、不整脈、呼吸性変動などがわかる
  • 留置部位は橈骨動脈が最も一般的である
  • 留置部位が心臓から離れるほど収縮期圧は低下し、平均血圧はやや上昇する
正解

【間違っているもの】
4:留置部位が心臓から離れるほど収縮期圧は低下し、平均血圧はやや上昇する

【正しい答え】
留置部位が心臓から離れるほど収縮期圧は上昇し、平均血圧はやや低下する。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問30)
周術期管理チームテキスト第4版 p320-321

問題31【周術期の予防抗菌薬について】

間違っているのはどれ?

  • 目的は手術部位の組織を無菌状態にすることである
  • 手術操作部位となる臓器によって標的になる皮膚常在菌が異なる
  • 清潔度「清潔創」ではCEZやSBT/ABPCが推奨されている
  • 初期投与は執刀60分前以内に投与開始することが推奨されている
正解

【間違っているもの】
1:目的は手術部位の組織を無菌状態にすることである

【正しい答え】
手術中の汚染菌の量を宿主予防機構でコントロールできるレベルまで下げることである。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問31)
周術期管理チームテキスト第4版 p232-234

問題32【アナフィラキシーの症状について】

間違っているのはどれ?

  • 皮膚・粘膜症状:発疹、掻痒、口蓋垂の腫脹など
  • 呼吸器症状:呼吸困難、喘鳴、低酸素血症など
  • 循環器症状:血圧上昇、意識障害など
  • 持続する消化器症状:腹部疝痛、嘔吐など
正解

【間違っているもの】
3:循環器症状:血圧上昇、意識障害など

【正しい答え】
循環器症状:血圧低下、意識障害など

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問32)
周術期管理チームテキスト第4版 p602‐604

問題33【アナフィラキシーショックについて】

アナフィラキシーショックが疑われ、成人の場合、アドレナリンの投与経路・量はどれ ?

  • 筋肉内投与 ・0.3~0.5mg
  • 筋肉内投与 ・3~5mg
  • 静脈内投与 ・0.3~0.5mg
  • 静脈内投与 ・3~5mg
正解

【正しい答え】
1:筋肉内投与 ・0.3~0.5mg

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問33)
周術期管理チームテキスト第4版 p602‐604

問題34【硬膜外麻酔の禁忌について】

禁忌となるものはどれ?

  • PT-INR1.0
  • 血小板数15万/μL
  • アスピリン内服中
  • 頭蓋内圧亢進
正解

【正しい答え】
4:頭蓋内圧亢進

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問34)
周術期管理チームテキスト第4版 p279

問題35【術前の循環評価について】

4METs以上の活動度があるのはどれ?

  • 立位:子どもを抱えながら
  • 座位:書く、デスクワーク、タイピング
  • 階段を上る:ゆっくりなペース
  • バスや電車に乗車
正解

【正しい答え】
3:ゆっくり階段を上る

(2.0METs ) 立位:子どもを抱えながら
(1.3METs ) 座位:書く、デスクワーク、タイピング
(4.5METs ) 階段を上る:ゆっくりなペース
(1.3METs ) バスや電車に乗車

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問35)
周術期管理チームテキスト第4版 p398-399
国立健康・栄養研究所 改訂第2版 身体活動のメッツ(METs)表

問題36【不整脈/PR幅の異常について】

間違っているのはどれ?

  • PR幅の異常にはPR幅が短すぎる、長すぎる、の2種類がある
  • Wenckebach型にはアトロピンは効果がない
  • MobitzⅡ型はペースメーカーの適応である
  • Ⅲ度房室ブロックの緊急時対処は、経皮的ペーシングの準備である
正解

【間違っているもの】
2:Wenckebach型にはアトロピンは効果がない

【正しい答え】
Wenckebach型にはアトロピンが有効である。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問36)
周術期管理チームテキスト第4版 p628‐629

問題37【低活動型せん妄について】

間違っているのはどれ?

  • 錯乱
  • 昼間の傾眠
  • 記銘力低下
  • 失禁
正解

【間違っているもの】
1:錯乱

【正しい答え】
錯乱は過活動型せん妄の症状の一つである。

★低活動型せん妄は過活動型せん妄に比べて予後が不良とされている。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問37)
周術期管理チームテキスト第4版 p638‐639

問題38【胎児心拍数基線の判定について】

間違っているのはどれ?

  • 正常脈は60~100bpmである
  • 頻脈は母体の発熱や胎児の感染が原因であることが多い
  • 軽度の徐脈で基線細変動が正常であれば緊急性は低い
  • 高度の徐脈が持続する場合は急速遂娩の適応になりうる
正解

【間違っているもの】
1:正常脈は60~100bpmである

【正しい答え】
正常脈は110~160bpmである。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問38)
周術期管理チームテキスト第4版 p450

問題39【人体の電撃反応について】

間違っているのはどれ?

  • 体表から受ける電撃をミクロショックという
  • 手術室内でマクロショックを防ぐ方法は、機器を接地することである
  • ミクロショックの際、心室細動を誘発する電流は0.1mA である
  • 心臓直接適用の機器は、漏電を0.001mA以下にすることを義務付けている
正解

【間違っているもの】
1:体表から受ける電撃をミクロショックという

【正しい答え】
心臓に直接流れ込む電撃をミクロショック という。

マクロショック……体表面からの電撃
ミクロショック……心臓に直接流れ込む電撃

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問39)
周術期管理チームテキスト第4版 p31‐32

問題40【周術期の医療安全について】

間違っているのはどれ?

  • 病院全体で発生する医療事故のうち、約半数は手術室で起きている
  • 医療過誤とは、ヒューマンエラーが原因のアクシデントである
  • WHO手術安全チェックリストの項目は修正をしてはいけない
  • 品質指標は「構造」「過程」「結果」の3つに分類される
正解

【間違っているもの】
3:WHO手術安全チェックリストの項目は修正をしてはいけない

【正しい答え】
WHO手術安全チェックリストは、施設の状況によって修正してよい。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問40)
周術期管理チームテキスト第4版 p135‐140
医療事故調査・支援センター 2024年 年報「起因した医療(疑いを含む)の分類別院内調査結果報告件数 」

問題41【手術室の災害対策について】

間違っているのはどれ?

  • 災害拠点病院では、事業継続計画(BCP)の策定が義務づけられている
  • 手術室では粉末ABC消化器が推奨される
  • 地震発生時はまず手術操作を中断する
  • 断水時は使用後の手術器械は酵素洗剤につけ置きしておく
正解

【間違っているもの】
2:手術室では粉末ABC消化器が推奨される

【正しい答え】
手術室ではCO₂消化器が推奨される。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問41)
周術期管理チームテキスト第4版 p117‐120
厚生労働省/医療施設の災害対応のための事業継続計画(BCP)

問題42【清浄度クラス分類について】

間違っているのはどれ?

  • 清浄度クラスⅠ:バイオクリーンルーム
  • 清浄度クラスⅡ: 一般手術室
  • 清浄度クラスⅢ: 手術手洗いコーナー・ICU
  • 清浄度クラスⅣ: 細菌・病理検査室
正解

【間違っているもの】
4:清浄度クラスⅣ: 細菌・病理検査室

【正しい答え】
清浄度クラスⅣ: 回復室・一般病室
細菌・病理検査室は清浄度クラスⅤである。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問41)
周術期管理チームテキスト第4版 p190-192

問題43【医療器具の消毒について】

間違っているのはどれ?

  • クリティカル:手術器材(洗浄+滅菌)
  • クリティカル:喉頭鏡ブレード(洗浄+滅菌)
  • セミクリティカル:バイトブロック(洗浄+高水準または中水準消毒 )
  • ノンクリティカル:血圧測定用カフ(洗浄+中水準または低水準消毒 )
正解

【間違っているもの】
2:クリティカル:喉頭鏡ブレード(洗浄+滅菌)

【正しい答え】
セミクリティカル:喉頭鏡ブレード(洗浄+高水準または中水準消毒 )

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問43)
周術期管理チームテキスト第4版 p225ー226

問題44【手術部位感染防止対策について】

間違っているのはどれ?

  • 手術部位の除毛が必要な場合は手術の直前に行う
  • 手術前夜にシャワー浴や入浴を勧める
  • 予防的抗菌薬は手術執刀時に投与する
  • 創部は術後24~48時間滅菌材料で被覆する
正解

【間違っているもの】
3:予防的抗菌薬は手術執刀時に投与する

【正しい答え】
予防的抗菌薬の初回投与は手術開始前60分以内に行う。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問44)
周術期管理チームテキスト第4版 p127‐128

問題45【末梢静脈路確保について】

間違っているのはどれ?

  • 全身麻酔の際は20G以上の留置針が望ましい
  • 穿刺時は、上肢を心臓より低く保ち、駆血帯で圧迫する
  • 橈側皮静脈の末梢側は神経損傷のリスクがあるため選択しないことが望ましい
  • 血管が浮き出てこない場合 、アルコール綿を用いて末梢から中枢側に擦る
正解

【間違っているもの】
4:血管が浮き出てこない場合 、アルコール綿を用いて末梢から中枢側に擦る

【正しい答え】
血管が浮き出てこない場合 、アルコール綿を用いて中枢から末梢側に擦る。
静脈には一方向弁がついているので、末梢から中枢へ擦ると、中枢側へ血液が逃げてしまう。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問45)
周術期管理チームテキスト第4版 p242‐243

問題46【バイオクリーン手術室について】

間違っているのはどれ?

  • 清潔度(NISA):クラス1,000
  • 換気回数:120~200回/h
  • 術野の照明:10,000~100,000ルクス
  • 室内圧:15Pa以上(陽圧)
正解

【間違っているもの】
1:清潔度(NISA):クラス1,000

【正しい答え】
清潔度(NISA):クラス100

一般手術室:クラス1,000
バイオクリーン手術室 :クラス100

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問46)
周術期管理チームテキスト第4版 p82‐84

問題47【麻酔器について】

間違っているのはどれ?

  • 酸素濃度計は大気開放し、21%になるように較正する
  • 酸素の供給圧は 亜酸化窒素・空気より30kPa程度高い
  • APL弁は麻酔回路の呼気側に位置している
  • 二酸化炭素吸収装置のソーダライムは80%が変色したら交換する
正解

【間違っているもの】
4:二酸化炭素吸収装置のソーダライムは80%が変色したら交換する

【正しい答え】
二酸化炭素吸収装置のソーダライムは25~50%が変色したら交換する。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問47)
周術期管理チームテキスト第4版 p89‐93

問題48【手術室の災害対策について】

間違っているのはどれ?

  • 手術室は耐震・免震で壁が多く安全な構造である
  • 震度6以上の地震では開始していない予定手術は中止する
  • 生命維持管理装置など重要な医療機器は白コンセントに接続する
  • 停電時は空調が切れる場合が多いので極力ドアの開閉をしないようにする
正解

【間違っているもの】
3:生命維持管理装置など重要な医療機器は白コンセントに接続する

【正しい答え】
生命維持管理装置など重要な医療機器は緑コンセントに接続する。
緑コンセントの電源にはUPSというバッテリーが接続されているので、停電は起きない。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問48)
周術期管理チームテキスト第4版 p117-120
手術医療の実践ガイドライン(改訂第三版) S174-S179

問題49【ハラスメントについて】

間違っているのはどれ?

  • 加害者が悪気がなければハラスメントではない
  • 手術室はハラスメントが起こりやすい環境とされている
  • 多数のいるところで大声で罵倒するのはパワー・ハラスメントである
  • 自分は気に留めないことでも、多様な受け止め方があると認識する
正解

【間違っているもの】
1:加害者が悪気がなければハラスメントではない

【正しい答え】
加害者の意図にかかわらず、相手が不快に思うかで判断される。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問49)
周術期管理チームテキスト第4版 p121-126

問題50【手術室の空調設備について】

間違っているのはどれ?

  • 清浄度を高い環境で維持することが求められる
  • HEPAフィルタは0.3μmの粒子に対して80%以上の濾過効率をもつ
  • 手術室内は陽圧に保たれている
  • 湿度は40~60%に調整する
正解

【間違っているもの】
2:HEPAフィルタは0.3μmの粒子に対して80%以上の濾過効率をもつ

【正しい答え】
HEPAフィルタは0.3μmの粒子に対して99.97%以上の濾過効率をもつ。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問50)
周術期管理チームテキスト第4版 p187-190

問題51【スポルディングの分類について】

ノンクリティカルに分類されるものはどれ?

  • 手術器材
  • 喉頭鏡ブレード
  • 体内埋植器材
  • 血圧測定カフ
正解

【正しい答え】
D:血圧測定カフ

手術器材・体内埋植器材はクリティカル、 喉頭鏡ブレードはセミクリティカルである。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問52)
周術期管理チームテキスト第4版 p225-226

問題52【脊髄くも膜下麻酔について】

間違っているのはどれ?

  • くも膜下腔に局所麻酔薬を投与することで麻酔効果を得る
  • 適応は下腹部以下の手術である
  • 穿刺は通常L3/L4あるいはL4/5から行う
  • 麻酔域が仙骨領域のみの場合、血圧が著しく低下することが多い
正解

【間違っているもの】
4:麻酔域が仙骨領域のみの場合、血圧が著しく低下することが多い

【正しい答え】
麻酔域が仙骨領域のみであれば血圧低下はほとんど起こらない。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問53)
周術期管理チームテキスト第4版 p285-289

問題53【人工心肺について】

間違っているのはどれ?

  • 心臓と肺の機能を代替する補助循環手段である
  • 体外循環中は非生理的な環境であり、臓器保護が重要である
  • 送血路は上行大動脈、脱血路は右心房のみである
  • 心停止下で手術を行う場合は急速ぺーシングや心筋保護液を注入する
正解

【間違っているもの】
3:送血路は上行大動脈、脱血路は右心房のみである

【正しい答え】
送血路・脱血路は術式や患者血管の性状で決定する。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問54)
周術期管理チームテキスト第4版 p669-679

問題54【回復室の退室許可について】

間違っているのはどれ?

  • 浅い鎮静状態でも麻薬による呼吸抑制が再鎮静を引き起こすことがある
  • 術後、気管チューブを抜去できる見込みがない場合はICUへの入室が望ましい
  • 合併症なく終了した局所麻酔症例は術後回復室に滞在する必要はない
  • 呼吸状態の悪化は呼吸数やカプノグラムよりもSpO₂の方が早期発見できる
正解

【間違っているもの】
4:呼吸状態の悪化は呼吸数やカプノグラムよりもSpO₂の方が早期発見できる

【正しい答え】
呼吸状態の悪化はSpO₂よりも呼吸数やカプノグラムの方が早期発見できる。

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問55)
周術期管理チームテキスト第4版 p765-767

問題55【術前評価について】

血液一般検査について、間違っているのはどれ?

  • 冠動脈疾患がある患者ではHb値10g/dL程度に維持することが推奨される
  • 血小板数5万/μL未満の場合、手術内容により血小板濃厚液を準備する
  • 硬膜外麻酔を安全に行える血小板数は5万/μL以上である
  • 白血球は感染や造血器腫瘍性疾患で増加する
正解

【間違っているもの】
3:硬膜外麻酔を安全に行える血小板数は5万/μL以上である

【正しい答え】
硬膜外麻酔を安全に行える血小板数は8~10万/μL以上である

※参考文献
2024年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問56)
周術期管理チームテキスト第4版 p383

この記事を書いた人
しゅがー

自著
総合医学社「オペ看ノート」

メディカ出版「メディカLIBRARY」
エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記

クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
漫画:しゅがーは手術室にはいられない

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