【第6弾】周術期クイズ📝
クイズと回答は基本的に周術期管理チームテキスト第4版とガイドラインの中から出題しています。
問題ごとに該当のページも書いてありますので、お勉強にお役立てください。

周術期管理チーム認定制度の筆記試験勉強にも使ってね!
- 【周術期管理チーム認定制度】
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答 B問題・解答 - 周術期管理チームテキスト第4版
※テキストを見ながら慎重に作成していますが、もしかしたら間違いもあるかもしれません。情報によって生じた不利益、損害等については一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。
問題1【局所麻酔薬中毒について】
間違っているのはどれ?
- 局所麻酔薬の血中濃度が急激に低下した場合に発生する
- 末梢神経ブロックは硬膜外ブロックに比べて、局所麻酔薬の投与量が多い
- 心不全患者では循環時間が遅延し組織の局所麻酔薬が濃度上昇しやすい
- 初期症状は口唇にしびれや耳鳴りなどがある
正解
【間違っているもの】
1:局所麻酔薬の血中濃度が急激に低下した場合に発生する
【正しい答え】
局所麻酔薬の血中濃度が中毒域を超えた場合に発生する。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問1)
周術期管理チームテキスト第4版 p217-219
日本麻酔科学会/局所麻酔薬中毒への対応プラクティカルガイド
問題2【死戦期帝王切開術について】
間違っているのはどれ?
- 妊婦が心停止となり蘇生に反応しない場合、死戦期帝王切開術を考慮する
- 目的は、子宮を拡大させ母体の血行動態を改善させることである
- 蘇生処置を4分間行っても心拍再開が得られない場合、施行を判断する
- 円滑に行うためには、関係部署でのコミュニケーションが必要である
正解
【間違っているもの】
2:目的は、子宮を拡大させ母体の血行動態を改善させることである
【正しい答え】
目的は、子宮を縮小させ母体の血行動態を改善させることである。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問2)
周術期管理チームテキスト第4版 p726
問題3【体外式ペースメーカについて】
間違っているのはどれ?
- 主に入院中や術中など一時的にペースメーカが必要な時に使用される
- 埋め込み型ペースメーカに比べて電磁障害を受けにくい
- カテーテル先端は右心室に留置する
- アンダーセンシングでは自己波形に反応しない
正解
【間違っているもの】
2:埋め込み型ペースメーカに比べて電磁障害を受けにくい
【正しい答え】
埋め込み型ペースメーカに比べて電磁障害を受けやすい
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問3)
周術期管理チームテキスト第4版 p153-154
讃岐 美智義 編著:手術室のME機器.メディカ出版 ,p211-214,2025
問題4【医用室のコンセント用分岐回路について】
非接地配線方式を適用しなければいけないのはどれ?
- 分娩室
- 内視鏡室
- 病室
- 手術室
正解
【正しい答え】
4:手術室
手術室やICUなどは電源供給の安全性を目的として採用される。
患者の生命に関わる医療機器が継続して使用できるよう、非接地配線方式を適用しなければいけない。(JISに規定されている)
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問4)
周術期管理チームテキスト第4版 p161-162
JIST1022 /病院電気設備の安全基準
問題5【開頭手術の薬剤ついて】
間違っているのはどれ?
- ケタミンは頭蓋内圧上昇作用を有する
- ケタミンは脳血流を低下させる
- プロポフォールは脳血流量を低下させる
- プロポフォールは脳代謝を用量依存的に低下させる
正解
【間違っているもの】
2:ケタミンは脳血流を低下させる
【正しい答え】
ケタミンは脳血流を増加させる。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問5)
周術期管理チームテキスト第4版 p698
日本麻酔科学会/麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版 Ⅲ 静脈関連薬
問題6【悪性高熱症の臨床症状について】
間違っているのはどれ?
- 呼気終末二酸化炭素濃度の急激な低下
- 頻脈
- 頻呼吸
- 15分間に0.5℃以上の体温上昇
正解
【間違っているもの】
1:呼気終末二酸化炭素濃度の急激な低下
【正しい答え】
呼気終末二酸化炭素濃度の上昇。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問5)
周術期管理チームテキスト第4版 p698
問題7【脊髄くも膜下麻酔後頭痛について】
間違っているものはどれ?
- 術後1~2日後に発症することが多い
- 穿刺孔から髄液が漏出し脳脊髄圧が上昇するために起こる
- 若年の女性に多い
- 頭痛は座位で増強する
正解
【間違っているもの】
2:穿刺孔から髄液が漏出し脳脊髄圧が上昇するために起こる
【正しい答え】
穿刺孔から髄液が漏出し脳脊髄圧が低下するために起こる
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問7)
周術期管理チームテキスト第4版 p288
問題8【肺気量分画について】
間違っているものはどれ?
- 1回換気量ー安静呼吸時の換気量(約1,500mL)
- 肺活量ー最大吸気位から呼出しうる最大呼気量(約3,000~4,500mL)
- 残気量ー最大呼気位で肺内に残っている量(約1,500mL)
- 全肺気量ー肺活量+残気量(約5,500~6,000mL)
正解
【間違っているもの】
1:1回換気量ー安静呼吸時の換気量(約1,500mL)
【正しい答え】
1回換気量ー安静呼吸時の換気量(約500mL)
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問8)
周術期管理チームテキスト第4版 p335
問題9【パルスオキシメータについて】
間違っているものはどれ?
- 酸素飽和度と酸素分圧の関係はS字状の酸素解離曲線で示される
- HbO₂は赤色光ではHbよりも吸光度が低い
- 4種類の波長の光の吸光度を測定している
- 血液中の酸素含量は溶存酸素の方がヘモグロビン結合酸素より少ない
正解
【間違っているもの】
3:4種類の波長の光の吸光度を測定している
【正しい答え】
2種類の波長の光の吸光度を測定している。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問9)
周術期管理チームテキスト第4版 p341-344
問題10【脊髄くも膜下麻酔について】
間違っているものはどれ?
- 適応は下腹部以下の手術である
- 座位での穿刺は禁忌である
- 麻酔後初期に起こる合併症は血圧低下である
- 高位まで麻酔高が上昇すると呼吸抑制が起こりうる
正解
【間違っているもの】
2:座位での穿刺は禁忌である
【正しい答え】
サドルブロック(麻酔域を仙骨神経領域に限定する方法)では、座位で穿刺する。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問10)
周術期管理チームテキスト第4版 p285-189
問題11【手術における予防的抗菌薬について】
間違っているものはどれ?
- 目的は組織の無菌化である
- 初回投与は執刀前60分以内に行うことを推奨されている
- 肥満患者に対しては抗菌薬の増量が必要である
- ターニケットを使用する場合は加圧する5~10分前に投与を終了させる
正解
【間違っているもの】
1:目的は組織の無菌化である
【正しい答え】
目的は、術中汚染菌を宿主予防機構でコントロール可能なレベルまで引き下げることである。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問11)
周術期管理チームテキスト第4版 p232-238
問題12【迅速導入の適応について】
正しいのはどれ?
- 挿管困難のリスクが高い患者
- ショック状態の患者
- 誤嚥のリスクが高い患者
- ルート確保困難の患者
正解
【正しい答え】
3:誤嚥のリスクが高い患者
迅速導入は、麻酔薬投与後にマスク換気を行わなず気管挿管する。
適応は誤嚥のリスクが高い患者である。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問12)
周術期管理チームテキスト第4版 p546
問題13【術前内服薬について】
間違っているものはどれ?
- サプリメントでも術前に中止が必要なものがある
- 経口血糖降下薬は、術前絶飲食後では低血糖を生じるリスクがある
- 術直前にACE阻害薬やARBを内服していると、術中に低血圧が生じやすくなる
- β遮断薬は、内服中断により高度な低血圧を起こすリスクがある
正解
【間違っているもの】
4:β遮断薬は、内服中断により高度な低血圧を起こすリスクがある
【正しい答え】
β遮断薬は、内服中断により反跳性高血圧などを起こすリスクがある。
※参考文献
2022年度周術期管理チーム認定 筆記試験問題・解答(B問題/問13)
周術期管理チームテキスト第4版 p486-493


自著
総合医学社「オペ看ノート」

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エッセイ:オペナースしゅがーの脳腫瘍日記
クラシコ株式会社「NURSE LIFE MIX」
NLMメイトとして記事連載中
記事:オペ看ラボ
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